【Figmaとは?】Webデザインでよく使われる理由と特徴

Webデザインの現場でよく耳にする「Figma(フィグマ)」。
「名前は聞いたことあるけど、実際には何ができるの?」「PhotoshopやIllustratorと何が違うの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Figmaの基本的な機能から、Webデザインにおいて人気を集める理由、他ツールとの違いまで、初心者にも分かりやすく解説します。
これからWebデザインを学びたい方、チームで効率よくデザインを進めたい方にとって、Figmaの魅力がしっかり伝わる内容になっています。
目次
Figmaとは?

Figma(フィグマ)は、ブラウザ上で動作するUI/UXデザインツールです。
主にWebサイトやアプリの画面設計を行うために使われており、Google Chromeなどのブラウザさえあれば、どのPCでも作業ができるという点が最大の特徴です。
アメリカの企業Figma Inc.が開発し、2016年に一般公開されてから急速に人気を集め、現在では多くのデザイナー・エンジニア・マーケターに利用されています。
Figmaの主な特徴

Figmaが人気を集めているのには、いくつもの理由があります。ここでは代表的な特徴を紹介します。
1.インストール不要。ブラウザで完結する
FigmaはソフトをPCにインストールする必要がありません。
Google Chromeなどのブラウザから公式サイトにアクセスするだけで、すぐに作業を始めることができます。
また、MacでもWindowsでも動作環境に差がないので、OSに縛られずに使えるのも大きなメリットです。
※デスクトップアプリもありますが、機能は基本的に同じです。
2.リアルタイムで共同編集ができる
Figma最大の特徴は、複数人で同時に編集できることです。
Googleドキュメントのように、同じファイルに複数人がアクセスし、それぞれの編集状況がリアルタイムで反映されます。
- デザイナーがデザインを調整している横で、
- エンジニアがパーツのCSSを確認し、
- クライアントがコメントでフィードバックを入れる
こんな協力体制がFigmaなら一つのツール内で完結します。
3.コメント機能でやりとりがスムーズ
Figmaにはコメントを直接デザインに書き込める機能があります。
修正してほしい場所や気になる箇所をピンポイントで指定でき、チャットツールを使うよりもやりとりが格段にスムーズになります。
たとえば:
- 「このボタンの色をもう少し明るく」
- 「ここの文字、もう少し大きくできる?」
といった指示が、Figma内でそのまま可能になります。
4.デザインとコードの連携がしやすい
デザインツールを使う際、エンジニアとのやりとりが煩雑になることがありますよね。
Figmaは、選択したデザイン要素のCSSコードを自動で表示する機能があります。
エンジニアはFigmaを開くだけで、色やフォントサイズ、余白などのスタイル情報をすぐに確認できるため、デザインとコーディングの橋渡しとしてとても優秀です。
5.プラグインやコンポーネント管理も強力
Figmaには、作業を効率化するためのプラグイン(拡張機能)が多数用意されています。
たとえば、
- ダミーのテキストを自動で入力するプラグイン
- 無料のアイコン素材をFigma上で呼び出すプラグイン
などがあります。
また、よく使うパーツを「コンポーネント」として登録しておけば、複数のページで一括管理が可能です。
たとえば、ボタンの形を一つ変更すれば、全ページの同じボタンが自動で更新される、ということもできます。
FigmaがWebデザインに向いている理由

では、なぜFigmaはWebデザインで特に重宝されるのでしょうか? その理由をいくつか挙げてみましょう。
1.UI設計との相性が抜群
FigmaはもともとUI(ユーザーインターフェース)設計向けに作られているため、ボタン・ナビゲーション・カード型レイアウトなどのWebパーツを簡単に作れます。
定規やグリッドシステムも使いやすく、整ったレイアウトが作りやすいのも魅力です。
2.チーム作業に強い
Web制作では、デザイナーだけでなくエンジニアやディレクター、クライアントとの連携が欠かせません。
Figmaなら「一つのURLで共有すればOK」なので、ファイルのやりとりやバージョン管理のストレスが大幅に減ります。
3.プロトタイピング(画面遷移のデモ)が簡単
Figmaでは、クリックで別ページに遷移する動作をシミュレーションする「プロトタイピング機能」があります。
実際にアプリを操作するような体験ができるので、完成イメージをクライアントに伝える際にも非常に便利です。
他のデザインツールとの違い
FigmaはPhotoshopやIllustrator、Adobe XDなどとどう違うのでしょうか? 簡単に比較してみましょう。
ツール | 特徴 | Figmaとの違い |
Photoshop | 写真加工や合成が得意 | UI設計にはやや不向き |
Illustrator | ベクターイラスト作成に強い | 複雑な図形には強いが、Web向きではない |
Adobe XD | UIデザイン専用ツール | オフラインでの作業は可能だが、共同作業はFigmaに軍配 |
Figma | ブラウザ完結・リアルタイム編集 | WebやアプリのUI設計に最適。共有も楽 |
つまり、FigmaはUIデザインに特化し、チームで使うことを前提に設計されたツールという位置づけです。
Figmaを使ってみよう!始め方は?

使い方はとても簡単です。
- Figma公式サイトにアクセス
- メールアドレスでアカウント登録(無料プランあり)
- 「New Design File」で新しいファイルを作成
- ドラッグ&ドロップで図形やテキストを配置
あとは触りながら覚えるのが一番です!
多くの人が、触っているうちに「これは便利!」と感じるはずです。
Figmaを始めるにはこちら
Figmaの料金プラン

Figmaは無料でもかなり多機能に使えるのが魅力ですが、プロジェクト規模やチーム体制によっては有料プランを検討する価値も十分にあります。
以下に、Figmaの主要な料金プランとその違いをわかりやすく紹介します(2025年5月時点の情報です)。
プラン | 月額料金(1ユーザー) | 主な特徴 |
Free(無料) | ¥0 | 個人・小規模利用に最適。最大3つのファイルまで共同編集が可能。 |
Professional | 約¥1,500〜 | 無制限のファイル共有・バージョン履歴。フリーランスや小規模チームにおすすめ。 |
Organization | 約¥6,000〜 | 大規模チーム向け。権限管理、ライブラリ共有、SSOなどの機能が追加される。 |
Enterprise | 要問い合わせ | セキュリティ・コンプライアンス重視の大規模企業向け。カスタムサポートもあり。 |
無料版(Freeプラン)はこんな人におすすめ
- デザインを学び始めたばかりの初心者
- 個人でポートフォリオを作成したい人
- 少人数での簡易なプロジェクト
無料版でも以下のような機能が使えます:
✅ブラウザ上でのデザイン作成
✅他の人とのリアルタイム共同編集(3ファイルまで)
✅コメント機能
✅プロトタイピング機能
有料版(Professional以上)を選ぶべきケース
- クライアントワークや実案件で頻繁にFigmaを使う
- 複数人のチームで同時進行する案件が多い
- ファイル数が増えて管理が大変
- バージョン履歴をさかのぼって作業したい
特にProfessionalプランでは、無制限の共同編集や詳細なバージョン管理が可能になり、さまざまなクライアントとやり取りするようになったら、プロフェッショナルプランを検討し始めると良いでしょう。
有料プランならではの便利な機能(一部)
- 共有ライブラリ:ボタンやカラーなどのパーツをチーム全体で管理・共有できる
- バージョン履歴の無制限保存:万が一のミスもすぐに巻き戻せる
- 管理者権限の設定:メンバーごとに編集・閲覧権限を細かく調整可能
- Analytics(組織向け):ファイルの利用状況やアクティビティが把握できる
補足:FigmaはCanvaのようなツールとは違うの?

よく「Canvaとの違いは?」という質問もありますが、Canvaはどちらかというとプレゼン資料やSNS画像の作成に特化したグラフィックデザインツール。
一方、FigmaはWebやアプリのUI/UX設計向けで、構造的なデザインと共同作業のしやすさに特化しています。
まとめ

Figmaは、無料から気軽に使い始められることが大きな魅力のひとつです。
操作も直感的で、初心者でもスムーズにWebデザインを始めることができます。そして、使いこなしていくことで、デザインの生産性を大きく向上させる強力なツールへと進化します。
特に、チームでの共同作業やクライアントとのフィードバックのやりとり、コーディングとの連携といったシーンにおいて、従来のデザインツールよりも効率的にプロジェクトを進行できる場面が多く見られます。
さらに、Figmaは有料プランへアップグレードすることで、チームライブラリの共有や権限管理、バージョン履歴の自動保存など、プロフェッショナルな制作環境を整えることが可能になります。プロジェクト規模が大きくなった際や、より快適なワークフローを求める際には、有料版の導入も非常に有効です。
ShinkerではWeb制作、LP制作のみならず、紙デザインも承っております!
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