【ファーストビューとは?】Webサイトの第一印象を決める要素

Webサイトにアクセスした瞬間、ユーザーが最初に目にする画面。それが「ファーストビュー」です。

この領域は、スクロールせずに見える範囲のことで、ユーザーがそのWebサイトを「見るか」「離脱するか」を判断する重要なポイントです。

この記事では、ファーストビューの基本から、構成要素、作成時のポイント、そしてCV(コンバージョン)に与える影響までを、Web初心者の方にも分かりやすく解説します。

ファーストビューとは?

「ファーストビュー(First View)」とは、ユーザーがWebサイトを訪れたときに、最初に目にする画面領域のことを指します。スクロールせずに見える範囲、つまり“最初のひと目”でユーザーが受け取る情報や印象を意味しています。

このファーストビューは、リアル店舗でいう「店の入口」や「ショーウィンドウ」のような役割を持っています。
第一印象で「ここには自分の求めている情報がある」と感じられるかどうかが、ユーザーの行動を大きく左右します。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/column/yahoo-ads/marketing/what-is-fv/

なぜファーストビューが重要?

ファーストビューは、Webサイトの“入口”であり“”です。数あるWebサイトの中からせっかく訪れてくれたユーザーも、第一印象でピンとこなければすぐに離脱してしまいます。

実際の調査でも、Webサイト訪問者の約50%以上が最初の3秒で“このサイトを見るかどうか”を判断しているというデータもあります。

つまり、ファーストビューが「分かりやすい」「魅力的」「信頼できそう」であることが、ユーザーの興味を引き、コンバージョン(=資料請求や購入など)に繋げるために欠かせない要素なのです。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/column/yahoo-ads/marketing/what-is-fv/#2

ファーストビューに含めるべき要素

では、効果的なファーストビューを構成するには、どのような要素を含めるべきでしょうか?以下が代表的な構成要素です。

・キャッチコピー(メッセージ)

サイトの目的や提供する価値を、端的に伝えるためのコピー。訪れたユーザーが「自分に関係のあるサイトだ」と瞬時に理解できるようにします。

・サブコピー(補足説明)

キャッチコピーだけでは伝えきれない情報を、簡潔に補足する役割。伝えたい情報を1〜2行でわかりやすく書きます。

・ビジュアル(画像や動画)

視覚的に雰囲気や世界観を伝える重要な要素です。商品写真、人物写真、イメージ画像などが使われます。ブランドイメージにも直結します。

・CTA(Call to Action)ボタン

「今すぐ申し込む」「無料で相談する」など、ユーザーに取ってほしい行動を促すボタン。ファーストビュー内に配置されることで、離脱を防ぎます。

・ロゴ・メニュー(ナビゲーション)

サイト全体の信頼感を醸成する要素。ロゴやグローバルナビが視認しやすく、デザイン的にも邪魔にならないよう配置することがポイントです。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/column/yahoo-ads/marketing/what-is-fv/#3

ファーストビュー作成のポイントと注意点

・ターゲットを明確にする

まずは「誰に向けたサイトなのか」を明確にし、その人に刺さる言葉・ビジュアルを選びます。年齢層や関心、悩みを意識して構成しましょう。

・テキストとビジュアルのバランスを整える

文字が多すぎると読みにくく、逆に画像だけだと何を伝えたいのか分からないという状態になります。視線の動きを意識し、視覚と文章のバランスを取ることが大切です。

・スマホ対応を意識する

多くのユーザーがスマートフォンからアクセスしている現在、スマホでのファーストビューが最重要です。画像の見え方やボタンの押しやすさをチェックしましょう。

・ページの読み込み速度にも配慮

読み込みが遅いと、それだけで離脱率が上がります。ファーストビューに重い動画や高解像度画像を入れる際は、軽量化の工夫を忘れずに。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/column/yahoo-ads/marketing/what-is-fv/#4

ファーストビューがコンバージョン率に与える影響とは?

ファーストビューは、ユーザーがその後の行動を起こすかどうかを大きく左右する部分です。

では、具体的にどのような要素がCV(コンバージョン)に影響するのでしょうか?

1.メッセージの明確さ

「このサイトは自分にとって役立つ」と思わせるには、伝えたいことを端的に明示することが重要です。

専門用語よりも、誰にでもわかる言葉で「誰に・何を・どう提供するのか」を伝えましょう。

2.CTAの設置とデザイン

CTAが目立たない場所にあると、ユーザーは次に何をすればいいか分からず離脱してしまいます。目につく場所に、分かりやすい文言で設置しましょう。

【例】

  • NG:詳しくはこちら
  • OK:30秒で申し込み完了!無料で資料請求

迷わず次の行動に進んでもらうためには、「ここを押せばいいんだ」と直感的にわかるUI設計が欠かせません。

3.メインビジュアルの印象

画像や動画などのメインビジュアルは、言葉以上に印象を左右する要素です。

写真の雰囲気や色味、モデルの表情などで「安心感」「信頼感」「楽しさ」などの感情を伝えることができます。

筆者も「視覚的インパクトは情報の伝達速度を何倍にも高める」と教えてもらい、とても納得しました。

4.読み込み速度

ファーストビューが表示されるまでに3秒以上かかると、離脱率は大きく上がります。特にスマホでの読み込み速度は、SEOにも影響します

参考:https://developers.google.com/search/blog/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search?hl=ja

5.ファーストビュー変更による改善例

ある企業の事例では、

  • キャッチコピーを“専門用語”から“日常的な言葉”に変更
  • CTAボタンを目立たせるよう色と配置を調整

この2点の変更だけで、CV率が約30%向上したという結果が出ています。ファーストビューは、小さな改善でも大きな効果が見込める領域なのです。

デバイスごとの違いも考慮しよう

ファーストビューは、ユーザーがどのデバイスからアクセスするかによって表示範囲が変わります。

パソコンとスマホでは、見える範囲も文字の大きさも異なります。

最近ではスマホからのアクセスが多いため、スマホでの表示最適化(モバイルファースト)も非常に重要。

例えば、スマホでは画像が大きすぎて肝心のキャッチコピーが見切れてしまう、ということもあります。

参考:https://developer.mozilla.org/ja/docs/Glossary/Mobile_First

ファーストビュー改善のためのポイント

Webサイトを運用している企業や店舗にとって、ファーストビューを見直すことは集客や売上に直結する大切な取り組みです。

以下のような点を意識すると、改善につながる可能性が高まります。

  • ユーザーの「悩み」や「目的」を先回りして想像する
  • 顧客の声や行動データ(ヒートマップ等)を分析する
  • 他社サイトのファーストビューを研究する
  • A/Bテストで効果を検証する

Shinkerでは、Googleアナリティクス等ツールを使って、ユーザーの行動を可視化しながら改善提案をしています。
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まとめ

ファーストビューはWebサイトの“顔”

ここで「おっ」と思ってもらえるかどうかで、ユーザーの行動は大きく変わります。

これからWebサイトを作ろうとしている方や、既存サイトを改善したいと考えている方は、ぜひファーストビューを見直してみてください。ちょっとした工夫で、サイトの可能性が大きく広がるかもしれません。

特別なデザインスキルがなくても、ユーザー視点で改善を重ねることで、コンバージョン率は着実に向上していきます。まずは、身近なサイトを見比べて、自分だったら「どこで判断するか?」を意識することから始めてみてはいかがでしょうか?

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