若者がSetlogを使う本当の理由|韓国アイドルの真似だけでは説明できない新SNSの流行

最近、中高生や大学生の間で流行っている噂の「SetLog(セットログ)」、皆さんは使ったことありますでしょうか。
SetLogは、友達と日常の短い動画を共有するアプリです。特別な動画を作る必要はありません。朝起きたとき、駅にいるとき、ご飯を食べているとき、学校や仕事の合間、家でぼーっとしている時間。そういう日常の本当にどうでもいい内容を短く残していくSNSです。
しかも、それがなんとなくVlogっぽく残ります。友達グループで短い動画を投稿し合って、1日の終わりにその友達同士の動画がVlogのようにまとまる。つまり、簡単にVloggerみたいなことができるわけです。今っぽいですよね。
キラキラした個人Vlogを本気で作るほどではない。でも、自分たちの日常をちょっと動画っぽく残したい。SetLogは、そういう感覚にかなり合っているSNSだなと思いました。
ただし、SetLogを「InstagramストーリーやBeRealの仲間でしょ」と思っているのであれば、それはちょっと大きな間違いです。似ている部分はありますが、実際に使ってみると役割がかなり違います。
本記事では、実際に3ヶ月ほどSetLogを使ってみた様子や、4人グループでどう使っていたのか、なぜわざわざSetLogを使うのかという部分を、実体験ベースでお見せできたらなと思っています。これを読めば、InstagramやBeRealとの違いだけではなく、どうして若者がSetLogを使うのか、今のSNSに何を求めているのかも少し分かるんじゃないかなと思っております。
昨日の一日を簡単にまとめたので参考にご覧ください(本当にありのままです笑)
目次
SetLogとは何か

SetLog(セットログ)は、1時間に1回届く通知のタイミングで、約2〜3秒の短い動画を撮影し、仲のいい友達グループ内で共有できる韓国発のソーシャルVlogアプリです。動画の真ん中には短いコメントを入れることができ、友達同士で「今どこにいる」「何をしている」といった日常をゆるく共有できます。
グループを作ると、同じ時間に撮影されたそれぞれの動画が1つの画面に分割されて表示され、みんなが1時間前に何をしていたのかが分かるようになっています。加工や編集はほとんどできないので、いい意味でかっこよく、可愛く、きれいに見せる隙があまりありません。だからこそ、親しい友達同士のありのままの生活を気軽に共有できるSNSになっています。
こちらのアプリ、アプリストアで連日1位を獲得しyahooニュースでも取り上げられていました!
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b328b26359255267624b26e1029a7cf3d1f10334
韓国アイドルの影響は入口にすぎない

まず最初に押さえておきたいのは、韓国アイドルの影響は入口にすぎないということです。
SetLogが広がった理由のひとつに、韓国アイドルの影響があります。これは確かに大きいです。韓国アイドルが使って話題になる。K-POP界隈で見つかる。韓国発のSNSとして注目される。特にZ世代は、韓国発のファッション、メイク、音楽、アプリに敏感です。
「推しが使っているなら、自分も使ってみたい」
そういう流れで情報が日本の若者にも届くことは、かなりあり得ると思います。ただ、それだけではありません。明確なメリットがやっぱりあります。
韓国アイドルが使っていたからアプリを入れる。これは入口としては分かります。でも、使い続けるかどうかは別です。実際に使ってみて、「これ、意外と便利だな」「なんか気楽だな」「Instagramより楽だな」「BeRealより続けやすいな」と思う理由があるから、SetLogは使われているのだと思います。
若者の韓国ブームが止まらない、その理由を網羅的にまとめた以下の記事が参考になりますので合わせてどうぞ!
https://president.jp/articles/-/70443
実際に4人で使ってみた

今回の記事では、私自身が実際にSetLogを使った体験について触れていきます。
使ったのは、4人の友達グループです。
私を含め、この4人にはもともとInstagramのDMグループがありました。そこでInstagramリールを送り合ったり、メッセージのやり取りをしたりしていたんですね。つまり、普段の連絡はそこでできるんです。決して連絡手段として困っているわけではありませんでした。遊ぶ予定も、雑談も、DMでしていました。
それなのに、新しくSetLogを入れて、同じ4人でSetLog専用のグループも作りました。今思えば、これはかなり面白いことだなと感じています。
もちろん最初は、「新しいアプリだから使ってみよう」という軽いノリもありました。でも、実際にしばらく使ってみると、なんかハマっていったんですよね。InstagramのDMも使う。SetLogも使う。両方を使うようになりました。
(トーク内容の共有は許可いただきました☺️)
Instagramストーリーとの違い

まず、Instagramストーリーとの違いです。InstagramのストーリーもSetLogも、短い時間で日常の様子を友達やフォロワーに見せることができます。ただ、一番の違いは、Instagramストーリーは**「広く見せる感覚」が強すぎる**ということです。
フォロワーが500人いれば、ざっくり半分くらい、250人くらいには見られるかもしれません。もちろん毎回そんなに見られるとは限りません。でも、見られる可能性はあります。
普段そこまで仲良くない人とも、Instagramではつながっていることがあります。学校の知り合い、バイト先の人、仕事関係の人、昔の友達、場合によっては親とつながっている人もいます。そうなると、どうしても「人に見られる」ということを意識してしまいます。
もちろん、親しい友達リストなどもあります。でも、それでもやっぱりInstagramは、母体として「見られる場所」というイメージが強いです。
一方で、SetLogはもっと近い友達だけの共有になります。実際、グループは最大12人までです。それ以外の人と共有したいときは、別のグループを作る必要があります。筆者のグループも4人だけでした。
4人以外の誰にも見られない。だから、かなり気軽でした。内輪感のあるものも見せられます。ちょっと変な姿も出せます。別に映えていない場所でも出せます。
見せる投稿ではなく、ただ日常を置いておくだけ。 そんな気楽さで投稿できるのが、SetLogの良さでした。キラキラしたInstagramストーリーを上げるのに抵抗があったり、ちょっと疲れてしまったり、めんどくさいなと思っていた自分にとって、SetLogはかなりちょうどいい存在でした。
BeRealとの違い

次に、BeRealとの違いです。SetLogの説明を聞いて、「じゃあBeRealと一緒じゃない?」と思った人もいると思います。いい感覚だと思います。
確かに、BeRealは毎日ランダムな時間に通知が来て、その瞬間の写真を投稿するアプリです。その瞬間のリアルを出す。飾りすぎないものを上げる。そういう意味では、BeRealとSetLogはかなり似た性質を持っているように見えます。
ただ、使ってみるとけっこう違います。まず大きいのは、SetLogは自分が投稿していなくても相手の投稿を見ることができる点です。BeRealは、基本的に自分も何かしら投稿しないと、友達の投稿を見ることができません。
この仕組みは、ある意味で良いところもあります。「自分も上げないと見られないから、とりあえず出そう」という強制力があります。その強制力が、「飾ってない投稿を上げるの恥ずかしい」という感覚を軽くしてくれた部分もあると思います。
でも、SetLogはもう少し気楽です。投稿しないと見られない、という圧がそこまで強くありません。見るだけでもいい。投稿してもいい。タイミングが合えば出す。そういうゆるさがあります。
そしてもうひとつ大きいのは、BeRealが1回の投稿に近いのに対して、SetLogは1日の流れが残るという点です。SetLogは、1日の中で短い動画が少しずつ積み重なっていきます。その結果、最終的に1日の流れが分かるVlogのような動画が簡単に出来上がります。
ここがかなり新鮮でした。Vloggerみたいになれる。ちょっとかっこいい。なんか今っぽい。そういう感じがあります。
たとえば、午前中は4人それぞれ家や大学で過ごしている。午後になったら、みんなで焼肉を食べに行っている。その焼肉の様子が、4人それぞれのSetLogに上がっている。これが、なんとも言えないエモさがあるんですよね。
「この日、みんなこういう流れで合流したんだな」というのが、あとから見える。そういう1日の流れを感じられるのが、SetLogの面白いところだと思いました。
もしBerealってなんぞやという方がいましたら過去にブログでまとめていますのでサクッと復習しましょう!
DMではなくSetLogで共有する意味

ここからは、SetLogの特徴というか、実際に使ってみた感想になります。
一緒に使っていた友達にも聞いたのですが、やっぱりSetLogは本当に気楽です。Instagramストーリーよりも、BeRealよりも気楽でした。
特に大きいのは、DMほど重くないところです。たとえば、友達がInstagramストーリーやBeRealで駅周辺にいると分かったとします。そのときに誘おうと思ったら、基本的にはメッセージを送らないといけません。
「今から遊べる?」「近くにいる?」「ご飯行かない?」こういうメッセージを個人に送ることになります。でも、これって少し負荷が大きいんですよね。断られたらどうしよう。急に誘ったら迷惑かな。相手が忙しかったらどうしよう。そういうことを考えてしまいます。
その点、SetLogはグループなのでかなり軽いです。同じ時間、もしくは近い時間に、自分も駅の近くにいることをSetLogで示す。すると、「あ、近くにいるんだ」と相手に伝わります。そこから自然に会う流れが生まれるかもしれません。
あと、SetLogには既読の圧があまりありません。返信しなきゃいけない義務感もそこまでありません。同じ時間に投稿するけど、入れられる文字の量は短いです。返事できる要素も少ないんです。
また基本的にグループで投稿するものなので、誰かと1対1でメッセージをやり取りする感じでもありません。というか個人で連絡する機能自体が存在していないんですよね。(正確には二人だけのトークルームをわざわざ作る必要がある。)
誰かがひとりで「今日マジ疲れた」と上げたとします。それに誰かが反応してもいい。誰も反応しなくても、まあ成立はします。もちろん完全に無視されたら悲しいかもしれません。でも、DMほど「返さないといけない」という感じはありません。
返事しない自由がある。 この気楽さが、SetLogのかなり大きな魅力だと思います。
SetLogは友達と遊ぶきっかけになる

SetLogのもうひとつの特徴として、友達と遊ぶきっかけができるという点があります。
たとえば、誰かが駅にいるとします。自分も同じ駅の近くにいるとします。Instagramストーリーでそれを見たら、「近いから遊ぼうかな」と思うかもしれません。でも、「今から遊べる?」と急に聞くのは、少し重たいことがあります。
相手が断るかもしれない。自分も断られたら気まずい。そもそも、そこまで強く誘いたいわけではない。こういうときがあります。
でも、SetLogならもう少し軽いです。友達が駅にいる様子を上げる。自分も「あ、俺も駅にいるよ」という感じをSetLogでそっと示す。それを見た友達が、「じゃあご飯食べる?」みたいな感じで自然に誘える。
これがSetLogっぽいところです。はっきり「誘ってるよ」とは言っていない。でも、誘うきっかけにはなっている。この感じがかなり良いです。
「ご飯食べたいけど、友達を誘うのはちょっとハードルが高い」。こういう場面って、意外とあります。SetLogは、そのハードルをかなり下げてくれます。誘う側も軽い。誘われる側も軽い。これが、若者にとって使いやすい理由のひとつなのかなと思います。
(そのせいで飲みが多くなるデメリットもあります泣)
フォーマットが決まっているから楽

SetLogは、フォーマットがかなり決まっています。短い動画。1時間ごと。編集できるのは基本的にコメントくらい。型がけっこうガチガチです。
でも、これが逆にSetlogを究極に気楽にさせている最たる要因でもあります。Instagramのように、自由度が高いSNSとは逆なんです。
Instagramは、どうしてもキラキラさせる余地があります。写真を選べる。加工できる。文字を入れられる。音楽をつけられる。見せ方を工夫できる。もちろん、それが楽しい人もいます。でも、めんどくさい人もいます。そう私です。
SetLogは、その頑張りどころがほとんどありません。2〜3秒撮るだけ。コメントを少し入れるだけ。それで終わりです。10秒で終わりです。
だから、普段から投稿をたくさん上げる人でも、あまり投稿しない人でも、作られる内容にそこまで差が出ません。クオリティに差が出にくいです。
クリエイティブとしての頑張りどころは少ないし、差別化も難しいかもしれません。でも、SetLogは友達との内輪ノリでやるものなので、そもそもそんなに差別化はいりません。
かっこいい動画を作る場所ではない。友達と今を共有する場所です。 ここが、今のSNSの中では逆に新鮮でした。
SetLogは企業のSNSマーケティングに使えるのか

ここまでSetLogの良さを書いてきましたが、企業がSNSマーケティングとして直接使うには、今のところ少し難しそうだなとも感じました。
というのも、SetLogはURLやコードを誰かに送ってグループに入る形です。さらに、1つのグループに入れる人数も最大12人までです。その性質上、InstagramやTikTokのように、多くの人に一気に広がっていくSNSではありません。
つまり、企業アカウントが投稿して、多くのユーザーに見てもらうという使い方にはあまり向いていないと思います。SetLogは、どちらかというとかなりクローズドな友達同士の日常共有アプリです。
ただし、だからマーケティングに関係ないかというと、そうではありません。むしろ大事なのは、SetLogそのものを広告媒体として見ることではなく、なぜ若者がSetLogのようなSNSを好むのかを考えることです。
広く見られるInstagramに少し疲れている。DMの返信義務が重い。キラキラした投稿を作るのが面倒くさい。でも、友達とはゆるくつながっていたい。SetLogの人気からは、こうした若者のSNS疲れや、今求められている距離感が見えてきます。
若者向けのマーケティングを考えるうえでは、流行っているアプリをただ追うだけでは不十分です。そのアプリが、どんな不満を解消しているのか。どんな気持ちにハマっているのか。そこまで見ることで、よりリアルなペルソナ理解につながると思います。
まとめ

SetLogの流行は、韓国アイドルの真似だけではありません。もちろん入口としての影響はありますが、実際に使ってみると、InstagramやBeReal、DMでは埋めきれない気軽さ、狭さ、記録性がありました。
SetLogは、キラキラした投稿を作る場所ではなく、親しい友達と日常をゆるく共有する場所です。投稿を頑張らなくていい。返事を頑張らなくていい。でも、友達の今は分かる。このバランスが、今の若者にちょうどいいのだと思います。
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