「書く」ということ。スマホでメモする若者の長所と短所。
スマートフォンが生活の一部となった現代、多くの若者が手軽に情報を記録するためにスマホを使ってメモを取っています。
スマホのメモアプリは、いつでもどこでも簡単にメモを残せる便利なツールですが、その利便性の裏にはいくつかの問題点も存在します。
本記事では、スマホでメモを取ることの具体的なメリットとデメリットについて、わかりやすく解説します。スマホでのメモ活用がどのように日常生活を豊かにし、またどのような課題があるのかを見ていきましょう。
目次
書くということの重要性
文字を書かなくても、知らず知らずのうちに文章を書いている私たち。昨日もSNSに投稿したりしていませんか?
書くことの重要性は多岐にわたります。以下に、書くことの重要性を5つの側面から説明します。
- 思考の整理
書くことは思考を整理し、自分の考えやアイデアを明確にする手段です。文章にすることで、漠然とした考えが具体的な形になり、自分自身でも理解しやすくなります。 - 情報の記録
書くことによって情報を記録し、後から確認することができます。重要な情報やアイデアを記録しておくことで、忘れることなく利用できるようになります。 - コミュニケーションの手段
文章は他人とのコミュニケーションの手段としても重要です。SNSなどを活用などを含め、自分の考えや感情を文章にまとめて他人と共有することで、意見交換や議論が活発化し、より深い理解が得られます。 - 記憶の補助
書くことは記憶を補助する効果もあります。情報を文章にすることで、その情報を記憶しやすくなります。また、後で読み返すことで記憶を強化することもできます。 - 自己表現
書くことは自己表現の手段としても重要です。自分の考えや感情を文章にすることで、自己理解や他者へのアイデンティティの伝達が行われます。
書くことは思考やコミュニケーション、記憶、自己表現など、さまざまな側面で重要な役割を果たすということです。書く習慣を身につけることは、個人の成長や仕事上の成功にも大きく貢献します。
そんな書く行為もスマホが普及し、若者の多くがスマホを使ってメモを取るようになりました。
スマホでメモするメリットとは?
スマホでメモを取ることには、多くの利点があります。スマホは常に手元にあるため、思いついたアイデアや重要な情報を瞬時に記録することができます。
また、メモアプリには便利な機能が多数搭載されており、情報の検索や共有、クラウド同期など、紙のメモ帳では実現できない高度な管理が可能。ここでは、スマホでメモを取ることの具体的な長所について詳しく見ていきましょう。
1. いつでもどこでもメモが取れる
スマホは常に持ち歩くものなので、外出先や移動中でも思いついたアイデアや重要な情報をすぐにメモできます。例えば、通勤中に突然ひらめいたアイデアを逃さずに記録したり、会議中の重要なポイントをすぐにメモすることが可能です。
紙のメモ帳を持ち歩く必要がないため、いつでも手軽にメモを取れるのが大きな利点です。
スマホにはそれぞれのOSに対応した標準のメモアプリが搭載されており、iPhoneには、「メモ」、Androidには、「Google Keep」が搭載されています。
世代を問わず、知らず知らずのうちに使っている方は多いのではないでしょうか。
2. 検索機能で情報をすぐに見つけられる
スマホのメモアプリには検索機能が備わっており、必要な情報を迅速に検索できます。
たくさんのメモがあっても、キーワードを入力するだけで関連するメモを簡単に見つけ出せます。これにより、重要な情報を探す時間を大幅に短縮でき、効率的に情報を管理できます。
3. クラウド同期でデータが安全に保管される
多くのメモアプリはクラウドと同期でき、デバイスが変わってもメモが消失することはありません。スマホを紛失しても、他のデバイスからクラウド経由でメモにアクセスできるため安心です。
例えば、新しいスマホに買い替えても、以前のメモはそのまま引き継がれるので、情報のバックアップを気にする必要がありません。
4. 共有機能で他者と簡単に情報を共有できる
メモを簡単に他者と共有できるため、グループでのプロジェクトや共同作業にも便利です。共有したメモを複数の人が同時に閲覧・編集できるので、チームでの情報共有がスムーズに行えます。
例えば、グループでのミーティング内容を共有メモに記録し、後から各メンバーが追記・編集できるため、業務スピードもアップします。
5. 多機能なメモアプリの活用
音声メモ、画像の挿入、リマインダー設定など、多彩な機能を利用することで、より効率的に情報を整理できます。例えば、講義の内容を音声で録音したり、見たものを写真で記録したりすることで、視覚的・聴覚的な情報も一緒に保存できます。
また、リマインダー機能を使えば、重要なタスクを忘れずに実行することができます。これにより、メモを単なる文字情報だけでなく、さまざまな形式で保存できるため、情報の管理が一層便利になります。
スマホやPC対応のメモアプリ5選
メモアプリは、端末に搭載されている標準アプリの他、多数無料アプリがあります。
- Evernote
テキストのみならず画像や音声、PDF、Webページなど、多様な形式のデータを保存できることが特徴です。 - OneNote
マイクロソフトが提供するメモアプリ。テキストや手書きメモ、画像の挿入、リンクの貼り付けなどが可能で、ノートブックやセクションで整理できます。 - ColorNote
付箋のような感覚で手軽に使えるメモ帳アプリです。スケジュールやToDoリストなど、様々な用途に合わせて9色の色分けでメモを保存できるため、用途ごとに管理しやすく、使いやすさが特徴です。 - Stock
チームの情報共有に特化したメモアプリです。他のメモアプリにはない「メッセージ機能」を備えており、記録した情報が混在することなく、必要な情報をスムーズに探せます。 - Notion
多くのドキュメント関連ツールを一つにまとめ、チームでの共同作業がしやすく高い機能性があり、業務をサポートしてくれる生成AI機能「Notion AI」もあるのが特徴です。
ライフワークにあったアプリが見つかると、仕事、プライベートともに充実しそうですね。
スマホでメモするデメリットとは?
スマホでメモを取ることには多くの利便性がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。デジタル依存のリスクやバッテリー切れ、プライバシーの問題など、スマホ特有の課題に直面することもあります。
また、情報が分散して管理が煩雑になることや、視覚的な疲れが生じることも懸念されます。ここでは、スマホでメモを取る際の具体的な短所について詳しく見ていきましょう。
1. デジタル依存のリスク
スマホに依存しすぎると、手書きのメモや記憶力の低下につながる可能性があります。デジタルデバイスに頼りすぎることで、情報を覚える能力が低下し、すぐにメモに頼る癖がついてしまうことがあります。
『考える人のメモの技術』の著者である下地寛也さんによると、
実際に2014年米国プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究で、手書きでノートにメモをとる人と、パソコンのキーボード入力でメモをとる人を比較したところ、手書きの人の方が記憶が定着しやすく、良い成績を収めたという話もあります。
DIAMOND Onlineより引用
手書きのメモには思考を整理する効果があるため、デジタルメモだけに頼ると創造力や記憶力の面で不利になることもあります。バランスを取ることが重要となってくるでしょう。
2. バッテリー切れのリスク
スマホのバッテリーが切れてしまうと、メモの確認や新しいメモの作成ができなくなります。
特に重要な情報を急いで確認したいときや、突然のアイデアを記録したいときにバッテリーが切れていると大変困ります。そのため、スマホのバッテリー管理をしっかり行い、予備のバッテリーや充電器を持ち歩くなどの対策が必要です。
3. プライバシーの問題
スマホに保存したメモは、第三者にアクセスされる可能性があります。パスワードや個人情報をメモする際は、セキュリティに注意が必要です。
スマホを紛失したり、ウイルスに感染したりすると、個人情報が漏洩するリスクがあります。メモアプリにはパスワード保護や暗号化機能を利用し、必要に応じて定期的にメモを削除することを検討しましょう。
4. 分散する情報
さまざまなメモをアプリ上に取り、情報が分散し、どこに何をメモしたか分からなくなったことはありませんか。
例えば、仕事用のメモを一つのアプリ、個人用のメモを別のアプリに取ると、それぞれの情報を管理するのが煩雑になります。一元管理が難しくなるため、なるべく一つのメモアプリに統一するか、カテゴリごとにしっかり整理する習慣をつけることが大切です。
5. 視覚的な疲れ
長時間スマホの画面を見続けることで、目が疲れることがあります。
ご存知だと思いますが、ブルーライトが目に与える影響は大きく、視覚的な疲れは集中力の低下や健康への影響を引き起こす可能性があります。
スマホでメモを取る際は、適度に休憩を取り、画面の明るさを調整するなどの対策を行うことが重要です。また、紙のメモや他の方法と併用することで、目の疲れを軽減することができます。
まとめ
スマホでメモを取ることには多くの利便性がありますが、デジタル依存やバッテリー切れ、プライバシーの問題などのデメリットも存在します。これらの長所と短所を理解し、バランスよく活用することが大切です。スマホの便利な機能を最大限に活用しつつ、デジタルデバイスに頼りすぎないよう心がけることで、より効果的に情報を管理できます。
今後の技術進歩により、スマホでのメモ取りの利便性はさらに向上するでしょう。例えば、AIによるメモの自動整理や音声認識の精度向上、さらには新しいセキュリティ機能の導入などが期待されます。これにより、より効率的で安全なメモ管理が可能になるでしょう。
効率的なメモ術を身につけることで、日常生活や仕事のパフォーマンスを向上させることができます。スマホのメモ機能を賢く使いこなし、充実した日々を送りましょう。