巨大ブランドSNS戦略から学ぶローカルの戦い方【検索時代の再設計】
目次
はじめに|あなたの街に巨大ブランドは来ていませんか?

県や市で独自のブランドを展開しているオーナーの方へ。
正直に聞きます。
近くに有名チェーンが出店したとき、少しだけ焦りませんでしたか?
「広告費が違う」
「フォロワー数が違う」
「ブランド力が違う」
しかし、本当に違うのは“資本”だけでしょうか。
実は今、消費者の行動そのものが変化しています。
問題は、相手が大きいことではなく、「検索された瞬間に、あなたが選ばれているかどうか」です。
今日はその話を、データで整理します。
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少し角度の異なるテーマですが、参考情報としてご紹介いたします。

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巨大ブランドSNS戦略とローカル検索の現実
検索行動は“近さ”を重視している
Googleの公式メディア「Think with Google」によると、「near me(近くの〜)」を含む検索は年々増加しています。
出典:https://www.thinkwithgoogle.com/consumer-insights/consumer-trends/near-me-search-trends/
※「near me」とは、現在地を基準に“今すぐ行ける場所”を探す検索のことです。
さらに、同サイトでは次のようなデータも示されています。
スマートフォンで「近くの〇〇」と検索したユーザーの76%が、24時間以内に実店舗を訪問している。
出典:https://www.thinkwithgoogle.com/consumer-insights/consumer-trends/mobile-search-trends/
これは何を意味するのか。
消費者は「有名だから」選ぶのではなく、「今いる場所の近くで、すぐ行ける選択肢」を探している、ということです。
言い換えれば、ブランドの強さとは
“知名度”だけでなく、
「このエリアで選べる存在として認識されているかどうか」にも左右されます。
ここで問いです。
あなたのブランドは、検索されたとき「地域文脈」で見つかりますか?
巨大ブランドが強いのは、規模だけではありません。
検索されたときにユーザーから“ちゃんと見える位置”にいることが強いのです。
巨大ブランドのローカル化戦略とは何か
全国展開なのに、なぜ「地域」を主語にするのか

全国展開している企業のSNSをよく見ると、ある共通点があります。
それは、「地域の名前」を意識的に入れて発信していることです。
・都道府県限定の商品
・地域限定のコラボ企画
・観光地と組み合わせた店舗づくり
・投稿のハッシュタグに地名を入れる
こうした工夫は、なんとなくやっているわけではありません。
Meta for Businessの公式資料では、位置情報を含む投稿は、反応が高まる傾向があると示されています。
※「エンゲージメント」とは、いいね・コメント・保存・シェアなど、ユーザーが投稿に反応する行動のことです。
出典:https://www.facebook.com/business/insights
つまり、地域名を入れることは、単なる雰囲気づくりや“それっぽい演出”ではありません。
実際に、投稿への反応を高めるための具体的な工夫なのです。
流れを分かりやすくすると、こうなります。
投稿に地域名を入れる
↓
検索や発見タブで見つかりやすくなる
↓
「近いから行ってみよう」と思われる
↓
来店や体験につながる
↓
来店した人がSNSに投稿する
↓
さらに広がる
この一連の流れは、偶然ではありません。
考えて組み立てられたものです。
全国ブランドが強いのは、広告費が多いからだけではありません。
「どの地域で、どんな人に、どう見つかるか」まで考えて発信しているからです。
あなたのSNSはどうでしょうか。
投稿のたびにテーマが変わっていませんか。
地名を入れるかどうかも、気分で決めていませんか。
少し厳しく聞こえるかもしれませんが、
ここが成果の分かれ道になります。
SNSは広告ではなく「関係性の可視化」である
信頼は“距離”で決まる

世界最大級のマーケティング調査会社であるNielsenの調査では、消費者は広告よりも「知人の推薦」や「口コミ」を信頼する傾向が強いことが示されています。
出典:https://www.nielsen.com/us/en/insights/report/2015/global-trust-in-advertising-2015/
また、世界最大のPRコンサルティング会社であるEdelman Trust Barometerでは、人は自分の生活圏やコミュニティに近い存在に対して高い信頼を持つ傾向があると報告されています。
出典:
https://www.edelman.com/trust/trust-barometer
ここから言えることは明確です。
巨大ブランドは「安心感」で選ばれる。
ローカルブランドは「距離の近さ」で選ばれる。
この“距離”とは、物理的な距離だけではありません。
心理的な距離、関係の濃さ、顔が見える安心感。そうした積み重ねが、最終的な選択を左右します。
SNSは、その距離を見せる場所です。
商品情報だけを投稿しても、信頼は積み上がりません。
価格やスペックは、比較の対象にはなりますが、記憶には残りにくいものです。
・誰が作っているのか
・どんな想いなのか
・この街とどう関わっているのか
こうした背景が伝わったとき、商品は単なる“モノ”から、“関係の入り口”へと変わります。
人は、知らないブランドよりも、少しでも知っている顔を選びます。
何度かやり取りをした店、返信をくれた店、名前を覚えてくれている店。そうした体験の積み重ねが、価格差を超えることもあります。
ここで考えてください。
あなたのSNSは、商品カタログになっていませんか?
それとも、関係が少しずつ深まる場所になっていますか。
ローカルブランドが取るべき戦略は何か
価格競争はやめる

巨大ブランドと同じ土俵で戦うと、ほぼ確実に資本勝負になります。
値下げ。
広告出稿。
キャンペーン乱発。
これは消耗戦です。
では、どうするのか。
答えは「深さ」にあります。
巨大ブランドがローカル化しているなら、
ローカルブランドは“さらにローカル化”する。
具体的には:
・店主の顔とストーリーを出す
・地域名を戦略的に使う
・常連客との関係を発信する
・地域イベントと結びつける
飲食店であれば、「新メニュー紹介」よりも「この街でこの一杯を出す理由」を語る方が強い。
検索時代は、規模ではなく“文脈”で選ばれます。
あなたのブランドには、文脈がありますか?
例えば静岡市のHUG COFFEEは、全国展開せず、街のカルチャーやスタッフの個性を前面に出すことで“静岡らしさ”をポジションにしています。価格や規模ではなく、距離と空気感で選ばれる立ち位置を築いている例です。
以下はHUG COFFEEのHPです。ぜひ一度覗いてみてください
↓↓↓↓↓
https://hugcoffee.co/pages/sdgs
構造で整理する|関係が生まれる流れ

最後に、もう一度整理してみましょう。
SNSで発信する
↓
地域の誰かが共感する
↓
検索や来店につながる
↓
体験が生まれる
↓
その体験が投稿や口コミになる
この流れが繰り返されることで、
ブランドは「知られている存在」から
「関係のある存在」に変わっていきます。
フォロワー数が増えることよりも、
投稿回数が増えることよりも、
大切なのは、
誰かとの関係が一つずつ積み重なっているかどうかです。
更新しているだけでは、
関係は深まりません。
けれど、
一人でも「この店が好きだ」と言ってくれる人が増えているなら、
それは確実に前に進んでいます。
ローカルブランドが持てる強みは、
広さではなく、この“深まり方”にあります。
Q&A|ローカルオーナーのための現実的な疑問

Q1. 広告費がないと厳しいのでは?
必ずしもそうとは限りません。実店舗ビジネスでは、まず「検索されたときに見つかること」が重要です。Googleマップの情報整備やレビューへの丁寧な返信は、広告よりも来店に直結する場合があります。今できる範囲から整えるだけでも、状況は少しずつ変わります。
Q2. 巨大ブランドと同じことをやるべきですか?
同じことをする必要はありません。大切なのは、表面を真似ることではなく、裏にある構造を理解することです。規模で張り合うのではなく、自分の立ち位置を少しずらしてみる。その視点を持つだけでも、戦い方は自然と変わっていきます。
Q3. 地域性を強めると市場が狭くなりませんか?
そう感じる方も多いですが、実は逆のこともあります。地域性がはっきりしているブランドほど、「わざわざ行く理由」が生まれます。無理に広げようとするより、まずは今いる場所で深く選ばれること。それが結果的に広がりにつながることも少なくありません。
まとめ|大きさではなく、深さで勝つ

巨大ブランドがローカル化を進めている今、
ローカルブランドが「なんとなく発信」しているだけでは、正直、勝負になりません。
問われているのは、資本力ではなく、
“この街にいる意味”を言語化できているかどうかです。
あなたのブランドは、
この街にある理由を説明できますか?
それは、創業の想いかもしれません。
常連のお客様との関係かもしれません。
あるいは、この土地だからこそ成り立っている商品や体験かもしれません。
けれど、それが言葉になっていなければ、
検索画面の中では存在しないのと同じです。
それが言えた瞬間、
規模の差は、思ったほど怖くなくなります。
規模で勝てなくてもいい。
距離で勝てるなら、それで十分です。
検索時代のローカル戦略とは、
“近さ”を、ただの立地ではなく、価値に変えること。
あなたのブランドにしか語れない物語は、
まだ、画面の外に置いたままになっていませんか。
この記事について
最後までお読みいただきありがとうございました‼︎
この記事は、株式会社Shinkerが執筆しました。
Shinkerは静岡を拠点に、Web制作・運用支援やデジタル施策の改善などを通じて、企業の発信と成果づくりをサポートしています。

