「もう失敗しない!美容垢のステマに騙されないためのマーケティング知識」

タイムラインで見かける「バズりコスメ」の違和感

最近は日本だけでなく、韓国や欧米など海外のコスメもスマホひとつで気軽に手に入る時代になりました。 販売サイトやSNSのレビュー、口コミを参考に購入を決める方も多いのではないでしょうか。

でも、こんな経験はありませんか?

  • 「このコスメ、異常なくらいSNSで大絶賛されてる…」
  • 「最近、どのアカウントも同じコスメを同じタイミングで紹介してるな…」

その「バズり」、もしかしたら ステマ(ステルスマーケティング)かもしれません

今回は、大切なお金と時間を無駄にしないために、ステマの正体と賢い見抜き方を解説します。

 ステルスマーケティングとインフルエンサーマーケティングの違いについての詳しい説明はこちらをご覧ください。

ステマとインフルエンサーマーケティングの違いとは?リスク回避の重要ポイント



そもそも「ステマ」って何?定義をサクッと解説

「ステマ」という言葉自体はよく聞きますが、具体的にどういう状態を指すのでしょうか?

ステルスマーケティング(ステマ)の定義

一言でいうと、「広告であることを隠して、宣伝すること」です。

  • 普通の広告: 「これは宣伝です(#PR)」とハッキリ伝えて紹介する。
  • ステマ 企業からお金や商品をもらっているのに、それを隠して「自分で購入して見つけたフリ」をして紹介する。

忍者のように「コッソリ(Stealth)」行うためステマと呼ばれます。2023年10月からは日本の法律(景品表示法)でも厳しく禁止されるようになりました。

  通常のインターネット広告とステルスマーケティングの違いについては、こちらに詳しく書かれています。

ステルスマーケティング | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)

なぜ私たちは「ステマ」に惹かれてしまうのか?

企業が広告であることを隠すのには、3つの狙いがあります。

  1. 「広告」より「口コミ」を信じる心理の利用 :私たちは「CM」と言われると身構えますが、「友達や憧れのインフルエンサーのリアルな声」なら素直に信じてしまう心理があります。
  2. 自然なタイムラインへの侵入: 広告をブロックする人が多い中、普通の投稿に紛れ込ませることで、無意識に情報を刷り込みます。
  3. 流行っている感」の捏造: 短い期間に多くのアカウントに投稿させることで、「今、これが一番バズってる!」という錯覚を起こさせます。

私たちが「流行っている感」に惹かれてしまうのはなぜなのか、こちらではその心理背景を詳しく説明しています。

Z世代はなぜ流行に飛びつく?SNS時代の“共感消費”の正体



消費者から見た「ステマ」のメリット・デメリット

ステマ=100%悪」と切り捨てる前に、メリット・デメリットを整理してみましょう。

日本の法律や規制に関しては、消費者庁のサイトを確認することが重要です。ステルスマーケティングに対して厳しい対応がなされており、消費者を保護するためのガイドラインや取り締まりが強化されています。企業やインフルエンサーはこれを遵守し、透明なマーケティング活動を心がけましょう。

ステルスマーケティングの規制についての詳しい内容はこちらの消費者庁のホームページよりご覧ください。

ステルスマーケティングに関するQ&A | 消費者庁


【実践】Xの美容垢でステマを見抜く4つのチェックリスト

「怪しい!」と思ったら、以下のポイントをチェックしてみてください。

1. 写真の違和感

投稿の第一印象となる写真にこそ、ステマの証拠が隠されていることがあります。

  • AI生成画像や「拾い画」の可能性: 最近急増しているのが、「AIで生成されたとわかるような画像」や、海外のSNSやサイトからコピペした「拾い画」を使い回しているケースです。写真の端にロゴがついている場合は要注意です。
  • 商品が「新品同様」であること: 最もわかりやすいのが、写真の中の商品が「新品同様でピカピカ」であることです。投稿文では「愛用品」と書かれているのに、パッケージに傷ひとつなく、中身も減っていない。これは、撮影用に配られた商品かもしれません。

こちらの記事では、生成AIによって作られた画像の違和感を詳しく解説しています。

生成AIで作られた写真への違和感ってなんだろう? | FUZE

2.褒め言葉のオンパレード

投稿文が、まるでキャッチコピーの詰め合わせのような「褒め言葉のオンパレード」になっていませんか?

  • これ絶対買って!」等の過激な定型文: 「全人類これ買って」「保存必須」「これ使ってない人人生損してる」など、過激な煽り文句が多用されている投稿は、マーケティング的に不自然です。
  • メリットしか書かれていない: リアルな口コミなら、どんなに良い商品でも、例えば「乾燥肌の私には少し保湿が物足りなかった」といった、パーソナルな注意点や欠点が含まれるものです。メリットしか書かれていない投稿は、企業から「褒めて」と言われている可能性が高いです。
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このように「第三者が良い評価をしていることをお客様に見せること」をウィンザー効果と言います。

ウィンザー効果に関する詳しい説明は、こちらをご覧ください。

ウィンザー効果とは?「第三者からの評価」を上手に生かしたマーケティング実践法

3. 同時多発的なバズ

X(旧Twitter)で特定のコスメが急激に話題になる時、ある「違和感」に気づくことがあります。

  • 「全く別の人たち」が、なぜか「同じタイミング」に: 不思議なことに、全く別のアカウントたちが、同じ商品のレビューを「同じタイミング」に一斉に投稿している現象です。これは、企業が複数のインフルエンサーに一斉にギフティング(商品提供)を行った結果、同時にバズっているように見えている可能性が高いです。
  • 「ビフォーアフター画像」の素材感 特に注意したいのが、同じ構図や加工フィルターを使ったような「ビフォーアフター画像」。裏で素材が配られているか、特定の加工ツールを使うよう指示されている可能性が高いです。偶然同じタイミングでバズることは、マーケティング活動以外ではほぼあり得ません。

そもそも「バズる」とは何なのか、こちらの記事ではその語源や背景について解説しています。

「バズる」の意味とは?語源や基準、流行の背景や類語との違いを解説 | ビジネスチャットならChatwork

4.  リンクへの誘導が強引

どれだけ良いレビューが書かれていても、最終的にリンクへの誘導が強引なら、一度立ち止まってください

  • ツリーの最後やプロフ欄の「特定URL」はアフィリエイト報酬の狙い                                          投稿文の最後や、スレッド(ツリー)の最後、またはプロフィール欄へ、「不自然に長いURL」や「短縮URL」が貼られていませんか? ウェブマーケティングの基本ですが、これは「アフィリエイト報酬」を狙ったリンク誘導です。そのURLを経由して商品が売れると、発信者に報酬が入る仕組みになっています。リンク誘導自体は悪いことではありませんが、ステマ投稿(#PR表記なし)と組み合わせることで、消費者の「信頼」を利用して利益を得ようとする行為はNGです。PR表記と合わせて紹介する発信者を選びましょう。

こちらの記事はアフェリエイト広告とは何か、仕組みや種類について詳しく解説しています。

アフィリエイト広告とは?その仕組みや種類について解説 | WEB学園 byお名前.com


まとめ:ステマを見極めて賢い消費者(スマートショッパー)になろう!

ステマは、私たちの「可愛くなりたい」「トレンドを知りたい」という純粋な気持ちを利用した手法です。

これからのSNSとの付き合い方で大事なのは、「#PR」と正直に書いている発信者を信頼することです。隠さずに伝えてくれる人こそ、自分の言葉に責任を持っている証拠。

情報を鵜呑みにせず、一歩引いて見る「マーケティングの視点」を持つことで、もっと楽しく、賢く買い物を楽しみましょう!


この記事について

この記事は、株式会社Shinkerが執筆しました。
Shinkerは静岡を拠点に、Web制作・運用支援やデジタル施策の改善などを通じて、企業の発信と成果づくりをサポートしています。

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