影響力の高い『インフルエンサーマーケティング』を大解剖 ~概要や費用、事例を紹介~
「あの人が紹介していたから、買ってみようかな。」
SNSで溢れる現代、私たちは知らず知らずのうちに、インフルエンサーの影響を受けているかもしれません。
今回は、現代の口コミマーケティングとも言えるインフルエンサーマーケティングについて、その概要から弊社の事例まで詳しく解説していきます。
目次
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングは、影響力を持つ個人や組織、いわゆるインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらい、認知度向上や購買意欲促進などの効果を目指すマーケティング手法です。
近年、SNSの普及により、インフルエンサーマーケティングはますます注目を集めています。従来の広告手法とは異なり、インフルエンサーの個人的な意見や体験を通して商品やサービスを紹介することで、より自然な形でユーザーの購買意欲を高めることができます。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーとは、世間に与える影響力が大きい行動をビジネスとして行う人物のことです。英語の「influence(影響を与える)」という言葉が語源です。
インフルエンサーは、主にフォロワー数、専門分野、活動するSNSの3つの軸で分類されます。
1. フォロワー数
- メガインフルエンサー: 100万人以上のフォロワーを持つインフルエンサー
- マクロインフルエンサー: 10万人~100万人のフォロワーを持つインフルエンサー
- ミドルインフルエンサー: 1万人~10万人のフォロワーを持つインフルエンサー
- マイクロインフルエンサー: 1000人~1万人のフォロワーを持つインフルエンサー
- ナノインフルエンサー: 1000人以下のフォロワーを持つインフルエンサー
メガインフルエンサーは、圧倒的な知名度と影響力を持つ一方で、フォロワーとの距離感は遠くなります。一方、マイクロインフルエンサーは、フォロワー数は少ないものの、エンゲージメント率が高く、熱狂的なファンが多いのが特徴です。
2. 専門分野
- 美容: コスメ、スキンケア、ヘアケアなど
- ファッション: 服飾、アクセサリー、メイクなど
- グルメ: 料理、飲食店、食材など
- 旅行: 観光地、ホテル、航空券など
- ゲーム: ゲーム実況、攻略情報、レビューなど
- ガジェット: スマートフォン、パソコン、カメラなど
- エンタメ: 音楽、映画、ドラマなど
専門分野に関しては、美容系やファッション系インフルエンサーは女性に人気が高く、エンタメ系やゲーム系インフルエンサーは男性に人気が高い傾向があります。
3. 活動するSNS
- Instagram: 写真や動画投稿に特化したSNS
- YouTube: 動画投稿に特化したSNS
- X(旧Twitter): 短文投稿に特化したSNS
- TikTok: 短尺動画投稿に特化したSNS
- ブログ: テキストや画像を用いた記事投稿
活動するSNSに関しては、Instagramは写真映えする商品やサービスに効果的であり、YouTubeは商品説明やレビュー動画に適しています。そのため、一般的にInstagramとYoutubeはインフルエンサーマーケティングで効果が出やすいとされています。
インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングは、従来の広告手法とは異なり、多くのメリットがあります。
高いエンゲージメント率
インフルエンサーは、フォロワーとの信頼関係を築いているため、高いエンゲージメント率を獲得することができます。エンゲージメント率が高いということは、ユーザーが投稿に対して積極的に反応し、コメントやいいね、シェアなどのアクションを起こす可能性が高いということです。
ターゲティング精度
特定の分野に特化したインフルエンサーを選ぶことで、ターゲット層に効率的にアプローチすることができます。例えば、美容系インフルエンサーに商品をレビューしてもらうことで、美容に関心を持つターゲット層に商品を認知してもらうことができます。
ブランドイメージの向上
インフルエンサーのポジティブなイメージがブランドに付与されることで、ブランドイメージの向上に繋がります。インフルエンサーは、自身の価値観やライフスタイルを通して商品やサービスを紹介するため、ユーザーは商品やサービスに対してポジティブなイメージを抱きやすくなります。
コストパフォーマンス
インフルエンサーマーケティングは、他の広告手法に比べて費用対効果が高いと言われています。インフルエンサーは、成果報酬型の契約形態で依頼することが多いため、費用を抑えながら効果的にキャンペーンを実施することができます。
多様な施策
インフルエンサーマーケティングは、レビュー記事、タイアップ投稿、ライブ配信、アンバサダープログラムなど、様々な施策を実施することができます。商品やサービス、ターゲット層、予算に合わせて最適な施策を選ぶことができます。
データ収集
インフルエンサーマーケティングは、ユーザーの行動データなどを収集しやすというメリットがあります。SNSには分析機能があり、それを利用すれば、ユーザーの行動をデータ収集しやすくできます。
潜在顧客へのアプローチ
インフルエンサーマーケティングは、従来の広告ではリーチできない潜在顧客にアプローチすることができます。インフルエンサーは、自身のフォロワーに対して商品やサービスを紹介するため、潜在顧客に商品を認知してもらうことができます。
リアルな口コミ
インフルエンサーは、実際に商品やサービスを使用した感想を伝えるため、ユーザーにとってリアルな口コミとなります。リアルな口コミは、ユーザーの購買意欲を高める効果があります。
スピード感
インフルエンサーマーケティングは、他の広告手法に比べてスピード感を持って実施することができます。インフルエンサーとの契約が成立すれば、すぐにキャンペーンを開始することができます。
柔軟性
インフルエンサーマーケティングは、柔軟に実施することができます。キャンペーンの途中でも、内容やターゲット層を変更することができます。
上記のメリットを理解し、商品やサービス、ターゲット層に合ったインフルエンサーマーケティングを実施することで、大きな成果を期待することができます。
インフルエンサーマーケティングのデメリット
インフルエンサーマーケティングは、多くのメリットがある一方、以下のデメリットも存在します。
インフルエンサー選定の難しさ
インフルエンサーマーケティングの成功は、適切なインフルエンサーを選ぶことに大きく左右されます。ターゲット層に合致し、信頼できるインフルエンサーを見つけるのは容易ではありません。
炎上リスク
インフルエンサーの不適切な発言や行動によって、炎上リスクがあります。炎上はブランドイメージの低下に繋がり、大きな損害を被る可能性があります。
効果測定の難しさ
インフルエンサーマーケティングの効果を正確に測定するのは難しいです。売上や認知度向上などの指標をどのように設定するかが課題となります。
コスト
インフルエンサーの規模や知名度によって費用が大きく異なるため、予算内で効果的なキャンペーンを実施できるかどうかが課題となります。
契約内容の明確化
インフルエンサーとの契約内容を明確にしておく必要があり、成果報酬型の場合、成果の定義や支払い方法などを事前に確認しておくことが重要です。
ステマリスク
インフルエンサーが広告であることを明示せずに商品やサービスを紹介する「ステルスマーケティング」は、景表法違反となる可能性があります。
法令遵守
景表法や薬事法など、関連する法令を遵守する必要があります。
偽フォロワー
インフルエンサーの中には、偽のフォロワーを購入して数字を水増ししているケースがあります。
長期的な効果
インフルエンサーマーケティングは、短期的な効果よりも長期的な視点で取り組む必要があります。
一過性のトレンド
特定のインフルエンサーやプラットフォームが流行り廃りによって影響を受ける可能性があります。
これらのデメリットを理解した上で、適切な対策を講じることで、成功の可能性を高めることができます。
インフルエンサーマーケティングの費用
フォロワー数が多いインフルエンサーほどインフルエンサーのギャラ相場は高くなります。
- SNSの種類などによって変動しますが、一般的な相場は、1回の投稿でフォロワー1人あたり2~4円と言われています。
- 例えば、フォロワー数10万人のインフルエンサーに依頼する場合、20万円~40万円が費用がかかることになります。
- メガインフルエンサー (100万人以上のフォロワー): 数十万円~数百万円
- マクロインフルエンサー (10万人~100万人のフォロワー): 数万円~数十万円
- ミドルインフルエンサー (1万人~10万人のフォロワー): 数千円~数万円
- マイクロインフルエンサー (1000人~1万人のフォロワー): 数千円~数万円
- ナノインフルエンサー (1000人以下のフォロワー): 数百円~数千円
インフルエンサーや所属するキャスティング会社によって変わることがありますので、あらかじめ確認してから依頼しましょう。
また、キャスティング会社や代理店に依頼を行ってもらう場合、委託企業に対して支払う費用が発生します。
さらに、商品提供、交通費、宿泊費などの費用が発生する場合があります。
インフルエンサーマーケティングの費用を抑えるには
- マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーに依頼する。
- 成果報酬型の契約形態を選択する。
- 自社でインフルエンサーを発掘する。
- 複数人でまとめて依頼する。
などの方法があります。
弊社事例
最後に弊社が実際に担当したインフルエンサーマーケティングをご紹介します。
掛川開発株式会社が運営する打ちっぱなし練習場である菖蒲ヶ池ゴルフクラブ。若者のゴルフ離れが進んでいる今、代表の西村様はもっと若者に楽しんで欲しいし、ゴルフの魅力を伝えたいということで最新鋭の設備(トップトレーサー・レンジ)を導入しました。弊社ではそのプロモーションのお手伝いをさせて頂きました。
具体的にはインフルエンサー様を10名集めてレセプションパーティーを実施することにしました。静岡のゴルフ業界では有名なインフルエンサーを起用したため、表示された際に見たことあると、記憶の定着率が高く、コメントなども多く発生しました。
詳しくはこちらで紹介しています。
まとめ
インフルエンサーマーケティングは、多くのメリットがある一方、注意すべき点も存在します。成功させるためには、事前にしっかりと計画を立て、適切なインフルエンサーを選定することが重要です。
弊社ではWebマーケティングを中心に、様々なアプローチでお客様の悩み解消に取り組んでいきます。
興味を持たれたお客様は気軽にお問い合わせからご連絡ください。