マーケティングに不可欠な「Web広告」について徹底解説!(種類や特徴)
WebサイトやSNSを見ている時、自分が意図して見よう・探そうとせずに興味のある広告に遭遇したことはありませんか。今回はそんな広告業界の中で最も注目されているWeb広告について解説します。
- Web広告とは
・概要と定義
・広告主と媒体
・課題と歴史 - Web広告の必要性
- Web広告のメリット
- Web広告のデメリット
- 課金方式
- ターゲット層
- Web広告の種類とそれぞれの特徴
・リスティング広告
・ディスプレイ広告
・リターゲティング広告
・ネイティブ広告
・アフィリエイト広告
・動画広告
・SNS広告
・メール広告
・リワード広告
・デジタル音声広告 - まとめ
Web広告とは
『Web広告』とは
WebサイトやSNSなどの媒体に広告を掲載し、製品やサービスのマーケティングを目的とした宣伝活動のことです。
デジタル広告、インターネット広告、オンライン広告とも呼ばれることがあります。インターネットの普及に伴い主流となったWeb広告ですが、従来のテレビや新聞によって不特定多数の人へ届けられた『マス広告』とは異なり、ユーザーの属性を絞ることができるのが特徴です。主な目的は、商品やサービスの知名度向上、販売促進、ターゲットオーディエンスへのアプローチなどです。
『広告主と広告媒体』
広告主は商品やサービスを宣伝する企業や団体であり、ウェブ広告を通じて目標を達成しようとします。
広告媒体は、広告が表示されるプラットフォームやウェブサイトを指し、これによって広告がターゲットオーディエンスに届けられます。
『課題と進化』
ウェブ広告は進化し続けており、新しいテクノロジーやプラットフォームの登場によって広告の形態も変化しています。
同時に、広告ブロッカーやプライバシーの懸念なども課題となり、広告主や広告媒体はこれに対処するための新しい戦略を模索しています。
Web広告の重要性
個人の趣味や行動が多様化する現代では、個人のニーズにあった情報提供をする事が非常に重要となってきます。
子供服を探している女性に紳士服の広告を表示しても意味がありません。
従来の『マス広告』の弱点は:
- 正確な効果分析が難しい
- 詳細なターゲティングが難しい
- 広告費が高い
などが挙げられます。Web広告はそれらの弱点を克服した広告と言えます。
ユーザーの特徴や興味を絞り、狙ったユーザーにリーチしやすいWeb広告は、マーケティングやコスト面で非常に重要性が増しています。
では、このWeb広告にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
Web広告のメリット
Web広告のメリットは大きく分けて3つあります。
- 細かなターゲティングが可能
- 広告費が少額
- 広告内容の改善が可能
1.細かなターゲティングが可能
ターゲットの年齢や性別、Webサイトの行動履歴などの属性を把握し、細かなターゲティングを行うことが可能です。対象を絞りこみ、目的に合わせて適切な商材を打ち出すことができ、費用対効果が高いことが特徴です。
2.広告費が少額
マス広告と比較して、Web広告は少額で利用可能です。単価や広告費の上限設定が可能なため、予算に合わせることも可能です。また、広告がクリックされた後に費用が発生する課金方式があるため、合計の広告費を抑えることもできます。
3.広告内容の改善が可能
マス広告の場合、一度打ち出した広告の効果を分析し、ターゲティングの変更をするまでに時間や大きな費用を伴い、変更は困難です。一方で、Web広告は閲覧回数やリンクのクリック数、商材の購入数を正確に把握できるため、効果測定を正確にすることで、広告内容の改善がしやすいという特徴があります。
Web広告のデメリット
もちろんデメリットも存在します。
- 知識が必要
- 日々改善が必要
- 内容によっては制限がある
1.知識が必要
Web広告はその種類によって入稿の方法や規定、傾向などが異なるため、運用の知識が必要になってきます。また、本質を捉えた改善をするには、製品やサービス、市場を理解した上で得られたデータを分析する必要があるので、Webマーケティング全般の知識も求められます。
2.日々改善が必要
入稿から広告掲載までも数日程度と早い一方で、その効果を得るには日々データを分析して改善していく必要があります。複数の手法で広告を掲載の上、比較しながらブラッシュアップを図るなどして改善することで広告の効果を伸ばしていきましょう。競合も日々改善しているため、怠けることはできません。
3.内容によっては制限がある
Web広告を掲載する媒体によりますが、内容によってはNGになる場合があります。例えば、酒・たばこに関する内容については未成年への悪影響もあるため、掲載する媒体が限られます。
課金方式
Web広告を出す上で重要なポイントは、目的や商材に合ったWeb広告を打ち出すこと、また様々な課金方式を理解した上で選択することです。
課金方式 | 料金が発生するタイミング |
---|---|
クリック課金型 | バナーを1クリック毎 |
インプレッション課金型 | バナーの合計表示回数 |
掲載期間保証型 | 一定期間、期間毎 |
成果報酬型 | 商材の購入、会員登録など |
配信数型 | 配信回数毎 |
エンゲージメント課金型 | SNS上の行動(いいね、フォロー、クリックなど) |
広告視聴単価型 | 動画の視聴毎 |
ターゲット層
Web広告を選ぶ際にはターゲット層を明確にする必要があります。
ターゲット層はユーザーの興味関心の度合いによって、以下4つの層に大別されます。
(数字に比例して興味、関心の度合いが高い)
1. 低関心層、無関心層
→ 商材、サービスに関する知識、関心なし
2. 潜在層
→ 商材、サービスに関する知識がない、または知っているが興味がなく利用した経験がない
3. 顕在層
→ 商材、サービスに関する知識を持っているが、利用した経験がない
4. 顧客層
→ 商材、サービスの利用経験がある
ターゲット層を明確化し、最適なWeb広告を選択することで宣伝効果を高くすることができます。
Web広告の種類とそれぞれの特徴
以下はWeb広告の代表的な種類です。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- ネイティブ広告
- アフィリエイト広告
- 動画広告
- SNS広告
- メール広告
- リワード広告
- デジタル音声広告
それぞれのWeb広告について説明をしていきます。
リスティング広告
ターゲット層:潜在層
検索エンジンや関連ウェブサイト上で表示されるテキスト形式の広告です。ユーザーが特定のキーワードで検索を行った際に、関連性の高い広告が表示される仕組みです。具体的には、検索結果の上部や下部に掲載され、URLの前に「広告」と表記されています。ユーザー自らが検索をしているため、他の Web マーケティング手法に比べ、確度が高くニーズが明確なユーザーにアプローチが可能です。
Googleリスティング広告についてこちらの記事で詳しく取り上げているので、興味のある方はご覧ください。
ディスプレイ広告
ターゲット層:潜在層、顕在層
ディスプレイ広告は、Webサイト上に掲載されるバナー広告やテキスト広告のことを指します。一般的には、画像や動画を用いた広告形式であり、Webページのコンテンツとは別に表示されます。ディスプレイ広告は、視覚的なインパクトを与えることができ、ブランドの認知度向上や製品の魅力を訴求するのに効果的です。広告主は、特定のWebサイトやアプリ内でターゲット層に向けて広告を掲載することができます。
リターゲティング広告
ターゲット層:顕在層
リターゲティング広告は、過去に広告主のウェブサイトを訪れたユーザーに対して、その後のウェブサイト訪問時に広告を表示する広告形式です。ユーザーの興味関心に基づいてパーソナライズされた広告を提示することができ、再度訪問を促すことや購買を促進することができます。リターゲティング広告は、ユーザーの行動履歴や興味関心に基づいて効果的な広告を配信することができるため、広告の成果を向上させるのに有効です。
ネイティブ広告
ターゲット層:低関心層、無関心層、潜在層
ネイティブ広告は、コンテンツに溶け込むような形で表示される広告形式です。広告がコンテンツと一体化しているため、ユーザーに自然な形で広告を提示することができます。ネイティブ広告は、広告ブロックを回避しやすく、ユーザーの興味を引きやすい特徴があります。一般的には、記事や動画の中に自然に組み込まれた広告として利用されます。
アフィリエイト広告
ターゲット層:低関心層、無関心層、潜在層、顕在層
アフィリエイト広告は、広告主が自社の商品やサービスを提供し、それを紹介するウェブサイトやブログなどのパブリッシャーが、その商品やサービスを紹介することで報酬を得る広告形式です。パブリッシャーは、自身のウェブサイトやブログにアフィリエイトリンクを掲載し、訪問者がそのリンクから商品やサービスを購入すると報酬を得ることができます。アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告形式であり、広告主は実際の成果に応じて報酬を支払うことになります。
動画広告
ターゲット層:低関心層、無関心層、潜在層
動画広告は、Web上で動画形式で配信される広告形式です。YouTubeやソーシャルメディアプラットフォームなどでよく見られる広告形式であり、視聴者に対して視覚的なインパクトを与えることができます。動画広告は、ブランドの認知度向上や製品の魅力を訴求するのに効果的であり、視聴者の関心を引きつけることができます。
SNS広告
ターゲット層:低関心層、無関心層、潜在層、顕在層、顧客層
SNS広告は、ソーシャルメディアプラットフォーム上で配信される広告形式です。Facebook、Instagram、TwitterなどのSNS上で、ターゲット層に合わせて広告を配信することができます。SNS広告は、ユーザーの興味関心や行動に基づいてターゲティングが可能であり、ソーシャルメディア上でのコミュニケーションと連動した広告展開ができます。
メール広告
ターゲット層:顕在層、顧客層
メール広告は、電子メールを利用して配信される広告形式です。ニュースレターやプロモーションメールなどが含まれます。メール広告は、顧客との直接的なコミュニケーション手段として利用され、特定のターゲット層に対して情報を発信することができます。
リワード広告
ターゲット層:低関心層、無関心層、潜在層
リワード広告は、ユーザーに対して特定の行動(例: 広告をクリックする、アプリをダウンロードする)を行った際に、報酬を提供する広告形式です。ユーザーに対してインセンティブを与えることで、広告への関心や行動を促進することができます。リワード広告は、アプリ内広告やゲーム内広告などでよく利用されます。
デジタル音声広告
ターゲット層:低関心層、無関心層、潜在層
デジタル音声広告は、音声コンテンツ(例: ポッドキャスト、音声検索結果)において配信される広告形式です。音声コンテンツを通じて、リスナーに対して広告メッセージを伝えることができます。デジタル音声広告は、オーディオストリーミングサービスや音声アシスタントプラットフォームなどで利用され、リスナーの興味を引きつけることができます4.これらの広告形式は、それぞれ異なる特徴や利点を持ち、広告主が目的やターゲット層に応じて適切な広告形式を選択することが重要です。
まとめ
今回は現代のマーケティングに不可欠であるWeb広告について、特徴やターゲット層に注目しながら説明しました。ターゲット層にあったWeb広告を吟味し、効果的なマーケティングをしていきましょう。
弊社ではWebマーケティングを中心に、様々なアプローチでお客様の悩み解消に取り組んでいきます。
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