『Google広告』と『リスティング広告』について

Google広告は、WEB広告の中でも特に有名です。

実際にGoogleリスティング広告を運用する場合、

・費用はどうなるのか?
・どのようにスタートしたらいいのか?
・気になるところではないでしょうか。

今回こちらの記事では、Google広告の概要や、Googleリスティング広告について説明していきます。

目次

Google広告とは、Googleが提供するオンライン広告サービスのことで、以前はGoogle Adwordsというサービス名称で提供されていました。
様々なフォーマットの広告があり、多くの場面に対応できる広告サービスです。

Google広告の定義

圧倒的なシェア率

検索エンジンの世界市場はGoogleが85%以上のシェアを誇っています。日本では、パソコン・スマートフォンともにGoogleがシェア率の7割以上を占めているという調査があります。Google Mapやカレンダーなど、サービスも充実しており、さまざまな用途でGoogleのサービスが利用されています。そのためGoogle広告は多くの人にアプローチできます。

令和4年版 情報通信白書|検索サービス - 総務省

ターゲティング

Googleの保有するビッグデータをもとにした様々なターゲッティングが用意されています。
尚、ユーザーを指定するターゲティングを「オーディエンスターゲティング」、コンテンツを指定するターゲッティングを「コンテンツターゲティング」と言います。

オーディエンスターゲティング
  • ユーザー属性
  • アフィニティカテゴリ
  • カスタムオーディエンス
  • 購買意向の強いユーザー層
  • 類似ユーザー
  • リマーケティング

例えば、ユーザー属性では、「性別」「年齢」「子供の有無」「世帯収入」を指定できます。

アフィニティカテゴリではユーザーの興味や関心・習慣を指定します(例. スポーツ、テクノロジー、ニュース、旅行など)。

また、リマーケティングとは、一度購入をしていたり、Webサイトに訪問したユーザーに対してアプローチをする手法です。

Google公式ヘルプ(オーディエンスターゲティングについて)

コンテンツターゲティング
  • トピック
  • プレースメント
  • コンテンツキーワード

プレースメントとは広告を表示できる場所のことです。Webサイト内の特定のページや、モバイルアプリ、動画コンテンツなどを具体的に指定が可能です。

商品やサービスに関連するコンテンツキーワードを設定することで、商品・サービスに関連する情報を提供するWebサイトなどに広告を掲載できます。

その他のターゲッティング
  • 曜日・時間帯
  • 地域
  • デバイス

曜日・時間帯のターゲッティングでは、平日や土日、さらには各曜日ごとの何時から何時までなどの細かい設定も可能です。

デバイスの種類もパソコン・モバイル・タブレットを指定でき、さらにOSも指定できます(Android、iOS、Windowsなど)。

Google公式ヘルプ(コンテンツターゲティング)について


尚、日本でGoogleに次ぐ検索エンジンと言えばYahoo!ですが、Yahoo!広告についても記事がありますので、興味がある方はこちらもお読みください。

「Yahoo!広告」について

検索エンジンとして有名なYahoo!JapanとGoogle。今回はGoogle広告に引き続き、Yahoo!広告について紹介します。 目次0.0.0.1 目次1 Yahoo!広告とは2 フォーマットの種類2.0…

Google広告のフォーマットの種類

Google広告には様々な広告フォーマットがあります。

リスティング広告

Googleリスティング広告(検索連動型広告)は、Googleの検索エンジンや関連ウェブサイト上で表示されるテキスト形式の広告です。ユーザーが特定のキーワードで検索を行った際に、関連性の高い広告が表示される仕組みです。具体的には、検索結果の上部や下部に掲載され、URLの前に「広告」と表記されています。ユーザー自らが検索をしているため、他の Web マーケティング手法に比べ、確度が高くニーズが明確なユーザーにアプローチが可能です。

ディスプレイ広告

Webサイトやアプリなどに表示される「画像広告」「動画広告」「テキスト広告」のことです。バナーが使われることも多いため、バナー広告とも言われます。リスティング広告とは対比して、ディスプレイ広告は、まだ商品やサービスに気づいていないユーザーをターゲットにできる広告フォーマットです。また、画像や動画を使用できるため目にとまりやすいのもディスプレイ広告の特徴です。尚、Googleのディスプレイ広告はGDN(Googleディスプレイネットワーク)とも呼ばれています。

Youtube広告

文字通りYoutubeを使って商品やサービスを紹介する広告フォーマットです。動画の再生の前後や再生中に表示されるインストリーム広告や、バンパー広告と呼ばれるスキップのできない6秒以内の短い動画広告など、Youtube広告にも様々な種類があります。テレビよりもYoutubeの方が見る機会が多いというユーザーも少なくないので、多くのユーザーの目に触れやすい広告フォーマットと言えます。

P-MAX

Googleのすべての広告枠に広告を配信できるサービスです。2021年に開始され新しいGoogleのサービスです。1つのキャンペーンですべての広告枠に配信できるほかに、機械学習の活用により自動的な最適化が行われるという特徴があり、従来のリスティング広告やディスプレイ広告と比べて、調整にかかるコストを減らすことができます。


他にも、「ショッピング広告」「アプリ広告」「ファインド広告」「ローカル検索広告」などGoogle広告にはたくさんの広告フォーマットがあります。そのため、商品やサービスに適した広告を選択することが可能です。

Google公式(広告の各種フォーマットについて)

リスティング広告とSEOとの違い

ここからはGoogleリスティング広告にフォーカスを当てていきます。
まずは、リスティング広告と同様に検索エンジンを使った集客手法であるSEOとの違いについて説明していきます。

SEOとは、「Search Engine Optimization」 の略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。つまり、自然検索で上位に表示させるための取り組みのことを指します。そんなSEOとリスティング広告には以下の大きな2つの違いがあります。

コスト

SEOとリスティング広告はかかるコストの種類が違います。
SEOの場合、さまざまな施策を駆使して上位表示を目指す必要があり、その分掲載内容の作成に対するコストがかかります。
逆に、リスティング広告は、掲載内容による制限はないですが、クリックされるごとに費用がかかります。

掲載されるまでの時間

リスティング広告はすぐに掲載することが出来ます。一方、SEOの場合はGoogleなどの検索エンジンから評価されることが必要なので、上位に表示されるまでに時間がかかってしまいます。そのためSEOは中長期的な集客方法と言えるでしょう。


SEOに関してのブログもいくつか書いているので、気になる方はそちらもご覧ください。

検索エンジンの仕組みを理解して「SEO」

普段、GoogleやYahooなどの検索エンジンを何気なく使用していますが、検索されるWebサイトの順番はどうやって決まっているかご存知でしょうか。Webマーケティングにおける…

Googleリスティング広告の基本構成

Googleリスティング広告は次の要素から構成されます。

  1. 広告グループ
    広告グループは、特定のテーマやキーワードに基づいて広告をグループ化する単位です。例えば、スポーツ用品と関連するキーワードを持つ広告は、スポーツ用品の広告グループにグループ化されます。これにより、広告のターゲットや設定を効果的に管理することができます。

  2. キーワード
    キーワードは、ユーザーが検索する際に使用される言葉やフレーズです。適切なキーワードの選定は広告の表示順位や関連性に大きな影響を与えます。キーワードは広告グループごとに設定され、正確なマッチタイプ(完全一致、フレーズ一致、広範一致など)を選択することができます。

  3. 広告テキスト
    広告テキストは、タイトル、説明文、表示URLなどから構成される広告の本文です。魅力的でわかりやすいコピーを作成することが重要です。以下は広告テキストの主要な要素です。


    ・タイトル:広告の最初の表示部分であり、ユーザーの注意を引く役割を果たします。関連キーワードを含め、特徴や魅力を示すようにします。

    ・説明文:タイトルの下に表示され、詳細な情報や特典を伝える役割を果たします。短く簡潔に書き、ユーザーに価値を提供する内容を強調します。

    ・表示URL:広告のリンク先とは異なる表示用のURLです。ユーザーにわかりやすいURLを表示するために使用されます。

Googleリスティング広告費用の仕組み

Googleリスティング広告の費用体系は、以下の要素に基づいて構成されます。

  1. 入札方式
    広告主がキーワードや広告表示の競争相手となる他の広告主と入札を行います。
    入札方式には、以下の2つの主要な方式があります。
    • CPC (Cost Per Click): クリックごとに料金が発生します。広告がクリックされるたびに料金が請求されます。
    • CPM (Cost Per Thousand Impressions): 1,000回の広告表示ごとに料金が発生します。広告が表示される回数に応じて料金が請求されます。
  2. クリック単価
    クリック単価は、広告主が設定するクリックごとに支払う金額です。競合他社との入札競争や広告主の予算に応じて設定されます。クリック単価が高いほど、広告の表示順位や表示回数が向上します。

  3. 予算設定
    広告主は、広告キャンペーンごとに予算を設定します。予算は、広告を掲載する期間や目的に基づいて決定されます。予算を上限として、クリックやインプレッションに応じて広告が表示されます。

  4. 広告予算の考え方
    広告予算は、ビジネスの目標やマーケティング戦略、広告主の資金状況に基づいて決定されます。広告予算を効果的に管理するためには、以下のポイントに注意することが重要です。
    • ROI (Return on Investment): 広告の投資対効果を考慮し、広告からの収益やビジネス目標の達成度に基づいて予算を配分します。
    • テストと最適化: 予算の一部をテストキャンペーンに充てて、広告効果や収益性を測定し、最適な広告戦略を見つけることが重要です。

Googleリスティング広告のメリット・デメリット

メリット

ターゲティング精度の向上
ユーザーの検索キーワードや興味に基づいて広告を表示するため、関連性の高いユーザーにアプローチできます。

高い表示順位の獲得
クオリティスコアや入札価格に基づいて広告の表示順位が決定されます。これにより、競合他社に対して優位にアピールすることが可能です。

コンバージョン率の向上
広告拡張機能やリターゲティング機能を活用することで、ユーザーに特定の行動を起こさせる促進が可能です。結果として、コンバージョン率が向上します。

デメリット

予算設定
予算管理が難しく、クリック課金のため、急に費用を多く使ったり思いのほか費用が使えずに、上位表示できないということもあります。

広告費用の注意
クリックごとに料金が発生するため、広告費用が他のマーケティング手法に比べて高くなる可能性があります。適切な広告予算の設定と効果的な広告管理が必要です。

競争が激化する市場
Googleリスティング広告は人気があり、競合他社との競争が激しいです。適切なキーワード選定や魅力的な広告テキストの作成が重要です。

Googleリスティング広告の活用方法

Googleリスティング広告を活用するためには以下の手順を実施します

  1. キーワードリサーチ
    ターゲットとするユーザーが使用しそうなキーワードを調査し、リストを作成します。Googleのキーワードプランナーやキーワードリサーチツールを活用して、関連キーワードや検索ボリュームを把握しましょう。競合他社のキーワードも調査し、差別化できるキーワードを見つけることが重要です。

  2. 広告キャンペーンの作成
    Google広告アカウントを作成し、広告キャンペーンと広告グループを設定します。キャンペーンは目標やターゲットに基づいて作成し、広告グループはキーワードやテーマに基づいてグループ化します。また、デバイスのターゲティングや広告表示のスケジュールも設定します。

  3. 広告テキストの作成
    魅力的かつ明確な広告テキストを作成します。タイトルや説明文にキーワードを含めることで関連性を高め、ユーザーの興味を引きます。利点や特典を強調し、ユーザーに価値を提供するコピーを作成しましょう。また、表示URLもわかりやすく設定しましょう。

  4. 入札価格と予算の設定
    広告の表示順位を競うために、入札価格を設定します。入札価格はキーワードや広告の競争度合い、目標コンバージョン率などを考慮して決定します。また、キャンペーンごとに予算を設定し、広告の配信制御を行います。

  5. モニタリングと最適化
    広告のパフォーマンスを定期的にモニタリングし、クリック率やコンバージョン率などのデータを分析します。不要なクリックを排除するための除外キーワードの設定や、A/Bテストを行って広告テキストやランディングページの改善を行いましょう。データに基づいた最適化を行いながら、広告の効果を向上させます。

以上の手順を実施することで、Googleリスティング広告を効果的に活用し、ターゲットユーザーに対して効果的な広告を展開することができます。

Googleリスティング広告の活用時の注意点

Googleリスティング広告を活用するためには以下の注意点を考慮する必要があります。

  • 審査落ちに気を付ける
    Googleは、広告が一般的なガイドラインやポリシーに適合しているかを審査します。広告内容やランディングページが違法、欺瞞的、過激なコンテンツである場合、または制限されたカテゴリーに関連している場合には、広告が審査落ちする可能性があります。審査に引っかかると即日掲載が売りのリスティング広告なのに、掲載までに時間がかかってしまいます。

  • 商標登録されているワードに注意
    商標登録されたワードを広告に使用する場合は、権利者の承認が必要な場合があります。商標侵害を防ぐために、他社の商標を無断で使用することは避けるべきです。商標に関するルールやガイドラインを確認し、権利者との許諾や提携を行うことが重要です。

リスティング広告が適しているケース・適していないケース

具体的にどのようなケースにリスティング広告が適しているのか、あるいは適していないのかを見ていきましょう。

適しているケース
  • ニーズがはっきりしている
  • 緊急性の高い
  • 客単価が高い
  • リピートが期待できる

ユーザー自身がキーワードを検索する際に表示されるので、商品やサービスの解決できるニーズがはっきりしている場合、リスティング広告は効果的です。また、水回りのトラブルに関するサービスなどの、緊急性の高いサービスにもリスティング広告は向いています。

リスティング広告は、クリックごとに費用が発生するため客単価が高かったり、リピートが期待できる商品やサービスが適しているとも言われています。

適していないケース
  • ニーズが潜在的
  • 幅広く認知度を高めたい
  • 検索エンジンを利用しない層がターゲット

ユーザーが「言われてみれば欲しいかも」と思うような、ニーズが潜在化している商品などにはリスティング広告の効果は薄いです。また、今まで興味のなかったユーザーにも認知してほしい時もリスティング広告は不向きです。当たり前ですが、スマホやPCをあまり使わない層へのアプローチは難しいです。近年、スマホを持っていても調べる際に、検索エンジンを使わないことも増えてきました。検索エンジンよりもSNSを用いて情報収集をする若者も多くいるので、若い層へのアプローチにも注意が必要です。

まとめ

今回はGoogleリスティング広告について紹介しました。
Googleリスティング広告は、広告グループ、キーワード、広告テキストなどの要素を活用し、効率的な広告展開が可能です。適切な戦略とモニタリングにより、的確なターゲットにアプローチできます。ただし、注意点として広告審査の遵守や商標侵害の回避が必要です。Googleリスティング広告は効果的な広告キャンペーンを展開し、目標達成に向けた取り組みに役立つでしょう。今回もお読み頂きありがとうございました!

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