新時代SNS「TikTok広告」
近年、様々なSNSが拡大していますが、中でもここ数年で急成長しているのが「TikTok」です。TikTokは、もともと18歳以下をターゲットとして作られたSNSであるため、若年層へのアプローチ方法として非常に効果的だといえます。また、直近では中年層の間でも利用者が増加傾向であり、今後さらなる拡大と発展が期待されています。今回はその「TikTok広告」について紹介していきます。
下記の図は各SNSを横軸と縦軸を活用して位置づけした㈱Shinkerオリジナルマップになります。TikTokは拡散とリーチに優れたショート動画アプリとして地位を確立しています。
目次
- TicTokとは??
- TikTok広告のメリット
- TikTok広告の始め方
- TikTok広告の種類
- 広告制作のコツと成功事例
- まとめ
目次
TikTokとは??
TikTokとはショートムービーに特化したSNSです。日本に上陸してから5年とまだ歴史が浅く、これからの時代のSNSとなります。内容としては、15秒から3分と比較的短い動画を作成・投稿、またそれらを見て楽しむことができます。動画再生速度の調整やフィルター、メイク機能も充実しており、若年層で人気が高く、近年では40代にも拡大傾向です。ちなみにApp Storeにおける2022年1Qのダウンロード数は世界No.1となっており、世界的にも大きく拡大しています。
TikTokの特徴は、新たな発見が多いことです。その他のSNSはフォロワーの投稿を楽しむものが中心ですが、TikTokは目的を持たず自由気ままに“回遊”する情報接触スタイルですので、思わぬ発見が日々待っており、わくわくした気持ちで能動的にTikTokを利用する方が多いと言えます。
つまりTikTokにて広告を配信していくときには「動画を能動的に見る、10代から40代のユーザー」をターゲットとして取り組むとよいでしょう。
TikTokはユーザー数が拡大している一方で、歴史が浅い分、TikTok広告ではまだまだ競合が少ないので、自社の配信がユーザーの目に留まる可能性が高くなるでしょう。
TikTok広告のメリット
TikTok広告には主に3点のメリットがあります。
①ユーザーから嫌がられにくい
一般の投稿と同じような場所・雰囲気で広告を配信できるため、ユーザーに「広告である」と認識されにくく、ごく自然な流れで閲覧してもらえる可能性が圃場に高いです。またコンテンツに対してコメントの投稿や拡散したりすることも可能です。もちろん、通常のWeb広告と同様、クライアントのランディングページやアプリストアにも誘導することができます。
②広告のインパクトが大きい
スマートフォンで動画を視聴する場合、縦画面のうち、動画は横画面で作成されていることが多いですが、TikTokでは縦画面表示のため、画面いっぱいに広告が表示されるため、ユーザーに対するインパクトが大きくなります。
③ターゲティング精度が高い
TikTok広告の強みとして、ユーザーが TikTok アプリ内でのアクションに基づいたターゲティングができることが挙げられます。例えば、特定のタイプのユーザーをフォローしたユーザーや特定の投稿にいいねしたユーザーへ直接ターゲティングが可能です。この「特定のタイプのユーザーをフォローしたユーザー」へ直接ターゲティングできるのはTikTok広告の強みであり、ターゲティング精度を高めることができます。もちろんこの他にも、ユーザー属性(性別や年齢、ロケーション、言語)にもとづくターゲティングや、自社サイト閲覧者をターゲティングするリマーケティングなども使用できます。これらのように Google や Yahoo!、Facebook、Instagram 広告など他の広告媒体で使用できるターゲティングと同様のものも多く用意されています。ターゲティング方法は大きく、①デモグラフィック、②ユーザーリスト、③興味&行動、④デバイス(以下表)があり、さまざまな切り口からターゲティングを行うことができます。
TikTok広告の始め方
TikTok広告は、①広告アカウントの作成、②ビジネス情報の登録の2ステップで始められて非常に簡単です。
①広告アカウントの作成
まずは、このリンクへアクセスし、「今すぐ作成する」あるいは「今すぐアカウントを作成」をクリックする。
メールアドレス・パスワードを入力し、「登録」をクリックする。
その後、①で登録したメールアドレスに届いたメールのパスワードを入力後、以下画面にて、業界・会社名・電話番号を入力し、「登録」をクリックすれば広告アカウントの設定完了です。
②ビジネス情報の登録
広告アカウント作成後はビジネス情報を登録していきます。
まずは、自社のHPなど自社を紹介するURL、および業界を入力します。
次に、請求書に記載する住所の入力と、支払い方法を選択します。支払方法には、クレジットカードまたはデビットカードが使えます。手動決済の場合はPayPalの利用も可能です(ここでは自動決済を選択)。
最後にカード情報を入力したら、ビジネス情報の入力が完了し、いよいよTikTok広告マネージャーが利用でき、広告を配信できるようになります。
TikTok広告の種類
TikTok広告アカウントが作成できたら、広告を配信していきますが、配信できる広告フォーマットは主に以下3種類あります。
- 起動画面広告
- インフェード広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
これらの中からそれぞれの特徴を理解し広告の配信方法を選択しましょう。
起動画面広告
アプリ起動時に全画面表示される広告です。画像・GIF画像・GIFアニメーションの3種類をそれぞれ画像は3秒、GIFは3〜5秒の間表示することができます。利用の際に必ず表示されるため、スキップされずに確実にユーザーの目に入り、ユーザーへきちんとアピールすることができます。一方で掲載できる社数に限りがあるため、広告枠の確保が困難(1日2社限定)であり、コストがかかります。
メリット・デメリットを踏まえると、起動画面広告は、ブランディング・認知拡大を狙っている企業にオススメです。広範囲のユーザーに自社のブランドを印象付けたり、ブランドをすでに知っているユーザーへ期間限定のキャンペーンの周知・自社の新商品を紹介したりすることを目的とします。
インフェード広告
通常の投稿と投稿との間に表示される広告で配信時間は通常の投稿と同様に5〜15秒間となります。通常投稿の一連で表示されるため、広告感を与えずにユーザーへ広告を配信できるため、スキップされにくくなります。また、通常投稿と同様に「いいね!」「コメント」「シェア」を行うことができ、新たなユーザーへの拡散も期待できます。一方でユーザーの目をひき興味を持ってもらわなければ他の動画に埋もれ印象に残らず、次の動画へ流されてしまいます。ユーザーは動画広告の最初の1〜2秒で動画を視聴するか否かを判断していると言われています。特に出だしを工夫し、ユーザーの目をひくクリエイティブを意識することが求められます。動画に対するいいねやコメントを分析可能であるため、日々改善することで効果が挙げられます。
インフェード広告の特徴として、起動画面広告と異なりターゲティングが可能です。詳細にターゲット層を設定できるため、ブランディングというよりは、特定層のユーザーへ知ってもらいたい場合有効な手段となります。
ハッシュタグチャレンジ広告
TikTok内でハッシュタグ(#~~)を設定し、そのハッシュタグにちなんだ動画を作成したり、その動画の投稿を促したりする形式の広告です。ユーザーの参加による広告のため、広告感がなく、ユーザーへのストレスを抑えることが可能です。また、ハッシュタグ投稿のため、多方面に広まりやすくバズを生み出す大きな可能性を秘めており、上手く活用すれば一気に自社ブランドの認知度を上げられるでしょう。
一方でプランによって違いはありますが、一番安くても1000万程度が相場で、費用は他の広告と比べると高額になります。
広告制作のコツと成功事例
それでは実際にTikTok広告を運用する上での広告制作のコツと過去の成功事例について紹介します。
広告制作のコツ
広告制作のコツとして、①TikTok動画を作る感覚で制作すること、②最初の数秒でインパクトを与えること、③音楽に合わせて制作することが挙げられます。
①TikTok動画を作る感覚で制作する
SNSで表示される広告はユーザーの意図に反して表示されるものであるため、基本的にユーザーから嫌がられます。そのため、如何に他の投稿と自然に溶け込み、ユーザーの興味を惹くかが重要となります。TikTokユーザーは面白さを求めているため、企業感が強い動画はたちまちスキップあるいは無視されるでしょう。最後まで見ないとなんの広告かわからなかったくらいがいいかもしれません。
②最初の数秒でインパクトを与えること
人が興味を持つか持たないかは最初の2~3秒で決まります。TikTokでは、スクロールすることで簡単に動画をスキップできてしまうため、一瞬でユーザーを虜にしなければ、すぐ捨てられてしまいます。自分がユーザーの立場になって、つい見入ってしまう動画の共通点を探して実践してみるといいでしょう。
③音楽に合わせて制作する
TikTokに投稿される動画の多くは、TikTokの音源とマッチしています。音楽のリズムとあった動画は見ていて気持ちいですよね。逆に音楽と動画のテンポがずれていると違和感を与え、肝心の情報をユーザーへ伝える障害となるでしょう。
TikTok広告の成功事例
TikTok広告の活用での成功例として、こちらの「TikTok for Business」にも紹介されている、ドミノ・ピザのTikTok広告を挙げます。
このTikTok広告では、開始数秒でインパクトを与える、かつ面白い動画とするために、人気クリエイター(ミスターヤバタン)を活用しました。人気クリエイターが出てくることで、ユーザーには最初の数秒でインパクトを与えることができました。さらに本動画では、ドミノピザが「ニューヨーカー 1キロ ウルトラチーズ」を紹介するため、『チーズのシズル感を出す』『100%モッツアレラチーズを1kg使用していることが伝わる』ことの2点のみを「ミスターヤバタン」にリクエストし、本人らしい面白い動画の制作をしてもらいました。
結果、この広告は60秒とかなり長尺(通常15秒)でしたが、動画を最後まで見たという完全視聴率は目標に対して236%を達成、60秒のインフィード広告という異例のケースで驚きのデータが得られました。また、ドミノ・ピザの店頭では「ヤバタンピザをください。」と言って買いに来た人が多く、特にTikTokを見たユーザーが、親と来店するケースがたくさん見られ、TikTok広告による集客効果が充分に発揮できたと言えるでしょう。
※引用:【プロモーション事例】つい最後まで見てしまう「ヤバタンピザ」動画の裏側!
まとめ
まだまだ歴史が浅く、これから伸びていくであろうTikTokにおいて、いち早く広告を配信・拡散することで自社の知名度を大きく上げていきましょう。
弊社ではWebマーケティングを中心に、様々なアプローチでお客様の悩み解消に取り組んでいきます。
興味を持たれたお客様は気軽にお問い合わせからご連絡ください。