マーケティングってなに?

「マーケティング」という言葉は誰もが聞いたことがある言葉だと思います。ただ、マーケティングとは何かを説明できないという方も少なくないと思います。マーケティングは、ビジネスにとって重要な要素の一つです。今回はそんなマーケティングの基本についてわかりやすく説明したいと思います。マーケティングに興味のある方はもちろん、初心者の方も是非ご覧ください。

マーケティングとは

"マーケティング".....ビジネスの世界でよく耳にする単語ですが、広く使われているため、いまいちイメージが付かない方が多いのではないでしょうか。Wikipediaでは以下のように定義されています。

"マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。"

https://ja.wikipedia.org/wiki/マーケティング

かなり広い意味で使われていますね。

簡単に一言で言うと、"マーケティング"とは"お客様が求めるものを満たす活動" です。

マーケティングの身近な例

少し具体例を挙げてみましょう。

例①:LINEのニュース
当日 or 前日のニュース記事から、注目度の高いものをピックアップして配信されています。このピックアップされる記事は、皆さんが使用しているアプリやスタンプ、過去に閲覧した記事などを分析して、興味のあるものを自動的に表示しています。人によって表示されるニュースが違うかどうかなんて、比較しなければ気付きませんよね!このようにお客様が求める情報を常に提供する仕組み作りがなされていることがわかります。

例②:コンビニエンスストアのレジ前商品
どのコンビニエンスストアもレジ付近にはホットスナックが置いてありませんか?レジ待ちや会計時、買うつもりがなかったのについ買ってしまう魅力がありますよね。レジ前に置く理由は、お客様に目を留めていただき、潜在的な欲求に訴えかけるレイアウトの工夫がなされているのです。

このように様々な活動がマーケティングと言えます。もう少し具体的なマーケティングについて説明していきます。

デジタルマーケティングとは

「デジタルマーケティング (Digital Marketing)」とは、デジタル技術(インターネット、アプリ、IT技術など)を活用したすべてのマーケティング手法のことを指します。

近年、パソコンやタブレット、スマートフォンの保有率が高まり、デジタル技術に接する機会が増えたため、デジタルマーケティングがより身近なものになってきています。Instagramでの投稿や広告を見て、この商品がほしい!となり、購入まで行ったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのSNSを用いたマーケティング手法こそデジタルマーケティングです。

デジタルマーケティングの目的

デジタルマーケティングの目的は、情報を駆使し、顧客に合った製品を提供することにあります。

子供服を探している女性に紳士服の広告を表示しても意味がありません。その子供の年齢・性別などのデータを基盤にして的確な情報を提供・マーケティングすることで顧客の要望にしっかり応えることが可能となります。

近年は個人・企業とも特にインターネットによって顧客の情報収集するケースが増えているため、認知拡大や顧客獲得、そして最終的な収益を生み出すためにデジタルマーケティングの活用事例が増えてきています。実際にBtoBでは92%の購入者が、最初の情報収集をオンラインでの検索から始めているという調査結果もあります。

参照:https://www.forrester.com/blogs/a-social-take-on-social-selling/

Webマーケティングとは

「Webマーケティング」とは「WebサイトやWebサービスにより消費者を集客して、商品やサービスを売るための活動」と言えます。つまり、WebサイトやSNS、Web広告などを活用して、商品やサービスをユーザーに知ってもらい、購入や利用につなげるためのマーケティング活動のことです。Webマーケティングを行うことで、より多くのユーザーを集客し、コンバージョン率を上げることができます。

デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い

デジタルマーケティングとWebマーケティングは混同されやすいですが、デジタルマーケティングはWebマーケティングよりも広い分野を指しますWebマーケティングはWeb上に特化したマーケティング活動を指します。たとえば、広告を出稿してユーザーをWebサイトへ流入させたり、Webサイトに訪れたユーザーに対して効果的な訴求を促したりする施策がWebマーケティングです。一方でデジタルマーケティングはWeb上だけでなく、AIの搭載されたアプリケーション(YouTube, Instagram等)からユーザー行動を分析したり、IoTを導入した機械を活用して業務改善を行なったりすることも含まれます。

Webマーケティングの必要性

インターネットやスマートフォンの普及により情報が溢れる現代では、商品やサービスを開発しても、知ってもらえなければ売れません。Webマーケティングは「どの広告から集客できたのか?」「誰が何回アクセスしたのか?」といったデータを詳細に検証できます。それらのデータをもとに、集客方法や情報の見せ方などを改善しながら、集客実績や販売実績を上げていくことができます。Webマーケティングを実施することで、多くの消費者に効果的に情報を届けられる可能性が高まります。データをもとに明確にマーケティング効果を判断できるため、効果が高いものにはもっと予算をかけることができ、逆に効果が低いものは取りやめて次の施策を打つといったことをスピーディに決めることができます。

Webマーケティングのステップ

それではWebマーケティングはどのように進めていけば良いのか考えていきましょう。今回は5つのステップを紹介します。

マーケティング戦略を決める

まずは、顧客が求めるニーズを把握します。そのために、アンケート活動や信頼性の高い統計データを調査し、定量的なデータを集めることも大事です。

そして、アプローチしたいターゲットを決めます。ターゲットを決めるために、実際の商品やサービスを試験的に使っていただき、意見をいただくのも良いでしょう。ポイントは、協力者の性別、年齢などの情報を合わせて答えていただき、後でフィルタリングし易い情報として残しておくことが大事です。

ターゲットが定まったら、年齢や性別、家族構成、職業、ライフワークなどのペルソナを設定します。そして目的を決めます。マーケティング業界の格言に『ドリルを買う人が欲しいのは"穴"である』という言葉があります。なぜドリルを買うのか、顧客の真のニーズはドリルが欲しいのではなく、適切な穴を開けること、ということを表しています。つまり、ドリルはあくまで穴を開けるための手段であって、目的とは異なるということです。目的を把握するコツは、ニーズに対して『なぜ?』を繰り返し自問自答してみましょう。より根本的なニーズに近づけるはずです。

その目的に対して戦略を立てる際には、「SWOT分析」「3C分析」「4P分析」などのマーケティングフレームワークの活用するとよいでしょう。マーケティングフレームワークとは、目的に合わせて用意したフレームに入れて考えることです。マーケティングフレームワークによって効率的に、目的に合った戦略を立てやすくなります。

目標を決める

ターゲットが確定したら、目標を決めます。目標は「KGIは年間売り上げを500万円増やす、そのためのKPIは会員登録者数を15%増やす」など、具体的にすることが大切です。最終的なゴールを決めることで、手順も明確になります。

「KPI」「KGI」について簡単に説明すると、KGIはKey Goal Indicatorの略であり、「重要目標達成指標」と翻訳され、最終的な目標を意味しています。企業や事業部など組織全体の大きな目標がKGIとして設定されます。KPIはKey Performance Indicatorの略で「重要業績評価指標」や「主要業績評価指標」と翻訳され、KGIを達成するための中間指標のことで、目標を達成するための方法やプロセス、進捗を管理するために使われる指標です。つまり、必要なプロセス(KPI)を達成したら最終目標(KGI)が実現できるということになります。マーケティングの目標設定には、KPIとKGIがよく使われます。

集客をする

戦略と目標が確定したら、Web上で集客をします。多くの人が利用する場所に、関心を持てる情報を配信することで、多くの集客を期待できます。検索エンジン(GoogleやYahoo!)、SNS(FacebookやTwitterやYouTube)などは、Webサイトへつなげる窓口になります。また、商品やサービスなどの直接的な情報の広告の他にも、ブログや役に立つ情報などを発信し続けることも会社の認知度を高めるため、間接的に集客につながることがあります。

アクションを促す

多くの人をWebサイトに集客しても購買行動などのアクションを促すことができなければ意味がありません。メールマガジンを配信したり、コンテンツの内容を充実させ、ユーザーが思わず商品やサービスを購入したくなるような工夫をする必要があります。コンテンツの入力フォームやデザインをユーザーが利用しやすいように改善するEFOや、売上につながるユーザーの比率を向上させるLPOなどの施策も効果的です。

関係を維持する

一度、商品やサービスを購入してもらうだけではなく、再び利用してもらえるような関係を維持することが大切です。つまりリピーターを増やすことが大切です。リピーターは、個人的にSNSなどで自社の情報を発信することもあり、非常に影響力があります。新規顧客も利益につながりますが、獲得するリピーターの獲得は、利益を大きく伸ばす要因となります。そのためには、マーケティング施策の結果の分析をして、改善ポイントを洗い出しましょう。

具体的な集客手法

SEO(検索エンジン最適化)

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。検索エンジンによりキーワードを検索すると上位に自社サイトが掲載されるようコンテンツを最適化し、自社ページへのアクセスの増加を促す集客手法です。Webマーケティングにおける集客手法の中では定番と言えます。各検索エンジンの表示ルールを分析して、上位に掲載されやすくなるようwebページ内で使用するキーワードなどに工夫を凝らします。ただ、アクセス数を増やすことが最終目的ではなく、ゴールは購買行動などのアクションを促すことなので、それを踏まえてSEOを行うことが大切です。

Web広告

SEOと同様に定番とされるのがWeb広告です。Web広告とはWeb上の様々な場所に掲載される広告のことです。たとえばGoogleなどで検索したときに上位に出てくる広告をリスティング広告といい、Webサイトを閲覧しているときに記事内や右側に出てくる広告をディスプレイ広告といいます。他にもバナー広告、動画広告など種類やフォーマットが豊富であるという特徴があります。これらはWebマーケティングの中でも、短期的に集客ができるため、多くの企業が採用しています。

SNS広告

SNS広告とは、FacebookやTwitterなどのSNSに掲載する広告のことです。気軽に拡散が行えたり、コメントからユーザーの本音が分かるという特徴があります。適切な情報を配信し続けなければならないので継続的な運営には負担がかかるという側面もあります。

ウェビナーの開催

最近、多くの企業がウェビナーを実施していますが、ウェビナーとはオンラインセミナーのことです。配信方法は、参加者と音声通話やチャットによってやり取りできる「リアルタイム配信」と、参加者が好きな時間帯に視聴できる「録画配信」があります。広いエリアへの配信が可能になり、大きな会場も必要ありません。参加者側はどこからでも参加できるため、その手軽さも集客につながります。

まとめ

この記事では、マーケティングとは何かということを確認し、Webマーケティングの概要と具体的な集客手法を紹介しました。昨今のインターネット社会ではWebマーケティングの需要はどんどん増えています。学んでおいて損はないと思います。また、時代の変化とともに新たなWebマーケティングの手法も必要になっていくかもしれません。常にトレンドにアンテナを張り、インプットとアウトプットを繰り返していくことが大切ですね。

弊社ではWebマーケティングを中心に、様々なアプローチでお客様の悩み解消に取り組んでいきます。
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